【本の感想】指示を待つグライダーから自分で考える飛行機へ『思考の整理学/外山 滋比古』

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1980年代に出版され多くの人に読まれた自己啓発本。

30年以上前に書かれたと思えないくらい、最近のビジネス本にも載っているようなことが書かれていて、真似したいものがたくさんありました。

与えられるのではなく自分で思考する人間になる。そのために必要なことは今も昔も変わらない。

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本の詳細・あらすじ

思考の整理学/外山 滋比古(ちくま文庫)

アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?

自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。

考えることの楽しさを満喫させてくれる本。

文庫本のあとがきに代わる巻末エッセイ‟「思われる」と「考える」”を新たに収録

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グライダーから飛行機へ

本書ではまず最初に、指示されたことだけをこなす人のことを「グライダー人間」、自分で課題を見つけこなす人を「飛行機人間」と呼んでいます。

義務教育で行われているのはグライダーの練習。言われたことをきちんと理解しできるようになる練習です。

そんな人たちがいきなり大学で「自分でテーマを見つけて論文を書け」と言われてもできるわけがない。

言われたことをこなすことと自ら探すのは全く別の能力だからです。

同じように空を飛んでいてもグライダーと飛行機は全く違う。グライダーはまず誰かに空まで運んでもらわないといけない。

本書では飛行機人間になるためにアイデアを見つける方法がいくつも書かれていました。

優秀な思考法は今も昔も変わらない

いろんなビジネス本を読んでいる人にとっては多分この本は最初のグライダーと飛行機の話以外は面白くないと思います。

そのあとに出てくることは他の本にも書かれているようなことばかりだからです。

・ずっとそのことばかりを考えてると逆に良いアイデアは浮かばない(見つめる鍋は煮えない)

・朝の方がアイデアが浮かぶので思い切って寝る

・思いついたアイデアを忘れないように常にメモを書けるようにしておく

・アイデアを寝かせておく(閃くまで待つ)ためにメモに取ったあとは忘れる

・メタ・ノートをつくり考えを整理する

・引きこもるよりも運動したり外に出て刺激を与えた方がアイデアが思いつきやすい

・同じ職種ばかりではなく多職種の専門家と話すとよい

などなど、どこかで見たことのあるようなことが書かれていますが、この本は1980年代に書かれた本です。

そのころに書かれた内容がどこかで見たことあるって思うのならそれは時代が変わっても変わらない大切な考え方だからなのだと思います。

多少言葉が違えども多くの人が実践し意味のあるものだと記してきたことがここには書かれています。原典みたいなものですね。

手元に置いておきたい1冊です。一度読んだくらいじゃ理解できない部分も多くあるので繰り返す読んで身に着けて飛行機になりたい。

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