Fateの原点となるprototypeの前日譚を描く「蒼銀のフラグメンツ」
1巻は沙条家からみた聖杯戦争の断片でした。
本の詳細・あらすじ
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ (2)/桜井光
7人の魔術師と7騎の英霊が契約し、あらゆる願いを叶えるといわれる願望機・聖杯を賭けて戦う殺し合いの儀式「聖杯戦争」―
1991年に起きた聖杯戦争では、沙条愛歌がセイバーと契約し、敵対する他の陣営を圧倒していた。
他方、極東随一の魔術師の家系である玲瓏館家は、魔術師1000年の大願である「根源」へ至るため、玲瓏館美沙夜の父親が聖杯戦争に参加していた。
玲瓏館は例外的な名門として時計塔の魔術師たちにも伝わっており、彼は歴代の当主の中でも特に優秀であるという。美沙夜の誇りである父親は、満を持してサーヴァントと契約するのだが―。
「Fate/stay night」の原型、「Fate/Prototype」の前日譚を描くスピンオフノベル!稀代のスチーマー・桜井光と、繊細流麗なイラストレーター・中原が、「Fate」の原典に触れた時、聖杯戦争が美しく紡ぎ出される!
大本命の”玲瓏館”から見た聖杯戦争
今回は東洋随一の魔術師の家系で根源への到達を悲願する玲瓏館に焦点が当てられています。
表紙を飾っている玲瓏館美沙夜はstay nightでいうと遠坂凛のポジションみたいなキャラクターです。
正統な家系の魔術師でありその土地を治める管理者であること。父が聖杯戦争に参加し、自身も次の聖杯戦争でマスターとして参戦します。
protoの聖杯戦争で美沙夜が召喚するのはあのクー・フーリン。
原典ではマスターとサーヴァントの関係だったからstay nightやExtraで何かと縁があったのだろうか。
クー・フーリンに「女王メイヴに似ている」と思わせるほどの強い意志を持つ美沙夜。
そんな彼女が父が挑む聖杯戦争で何を思いどんな目にあったのかが2巻では書かれています。
この外道キャスターがああああ
玲瓏館が召喚したサーヴァントはキャスター:パラケルスス
医学・錬金術などを治めた15~16世紀の人物です。
Fateの世界ではアベレージ・ワンという複数の系統を修めるスーパー魔術師。
現代の魔術師よりもはるかに優れ、魔術を研鑽するものへの慈愛に満ちた青年といった印象だったんですが…。
1巻では出てこなかったんですが、こんなことしてたなんて…。
いかにこいつが外道なのかは本編のお楽しみ。
というかキャスターにそう思わせるくらい愛歌が規格外すぎるんでしょうけど。
ついにすべてのサーヴァントが登場
この巻のメインとなるキャスター、そしてバーサーカー(正体はまだ不明)が登場したことで今回の聖杯戦争で召喚されたすべてのサーヴァントが判明しました。
FGOやってたらだいたい想像つくけど、とりあえず「蒼銀の~」で分かる情報は
セイバー…アーサー王
アーチャー…不明。矢を雨のように降らす正統派(笑)
ランサー…不明。女性サーヴァント
ライダー…エジプト。王。セイバー・アーチャー・ランサーの3騎を相手取る強さをもつ
キャスター…パラケルスス。外道。
アサシン…静謐のハサン。多分マスターは毒で死んでる。毒が効かない愛歌を敬っている。
バーサーカー…不明。マスターは静謐ちゃんと幸せなキスをして死亡。
てな感じ。もっと情報あったけどネタバレしすぎると読む楽しみなくなるので。
1巻だけだと文字通り聖杯戦争の断片だったんですが、2巻も出てきたことで少しずつ全体が見えてきました。
でも話の中心はマスター周りのことばかりなので、もっとバトル描写も読みたいのが正直なところ。
ライダーvs3騎士の結末は記されててもそこで何が起きてたのかとかとても気になります。
もうすぐ5巻が出るのでそれまでに既刊が読めるといいなあ。
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