SF小説のおすすめを調べれば必ずと言っていいほど名前が上がる「星を継ぐもの」
今読んでもめっちゃ面白い。海外の作品だけど毛嫌いせずに読んでほしい。
本の情報・あらすじ
星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫)
月面で発見された真紅の宇宙服をまとった死体。だが綿密な調査の結果、驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもなければ、ましてやこの世界の住人でもなかった。彼は5万年前に死亡していたのだ! 一方、木星の衛星ガニメデで、地球の物ではない宇宙船の残骸が発見される。関連は? J・P・ボーガンがこの一作をもって現代ハードSFの巨星となった傑作長編!
月の死体が常識を覆す
月で発見された死体を巡って研究所でお偉いさんがたが会議をする話。
宇宙人の遺体が発見されただけでも世紀の大ニュースなのに、さらにその死体は5万年前のもでありながら遺伝子レベルで地球人と同じだったのだからもう大変。各分野のお偉いさんは顔を突き合わせて話し合います。
「月で見つかった死体って私らと同じなんだって~、やばくない?人類のご先祖様じゃん」
「いや~それはないっしょ!?だって今よりもすごい技術持ってるらしいじゃん。なのに今まで遺跡とかそんなのも見つかってないっておかしいよ」
「じゃあ地球とは別の星で私たちと全く同じように進化したってこと!?それこそありないって~」
「ていうか木星で宇宙船見つかったらしいよ、やばくない?」
てな感じでがんがん意見を交わしていくわけです。
主人公のヴィクタ―・ハントは各分野の研究を俯瞰的に確認し情報共有してまとめる、いわゆる議長的なポジションにいるわけだが、なかなか全員を納得させるような推論がだせない。世紀の大発見なんだからすぐに答えがでなくて当たり前だ。
各分野の人たちと協力・対立を繰り返し、さらには自ら宇宙に飛び出すまでしてヴィクター・ハント得た結論とは?
生きてる宇宙人と遭遇することなく、研究所で黙々と死体を分析をしていくだけなのに、徐々に明らかになっていく宇宙人(地球人?)の正体に胸がワクワクすること間違いなし。まさにSF(サイエンス・フィクション)といった小説。
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