【ラノベ感想】自衛隊×異世界の異色の組み合わせ『ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編/柳内 たくみ』

本・漫画
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 自衛隊×異世界という異色の組合せのラノベが登場です。

しかも著者は元自衛隊の方なので内情も詳しく描かれている

アニメの一期がすごく面白かったので今更ながら原作に手を出しました。

やっぱり原作のがアニメでは省略された部分や解説が詳しく書かれていて良かったです

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本の詳細・あらすじ

ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編/柳内 たくみ(アルファポリス)

20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した銀座。この非常事態に、日本陸自はただちに門の向こう側『特地』へと偵察に乗り出す。第3偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の視察に尽力する。しかしあるとき、巨大な災龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる。その一方、「門」外では『特地』の潤沢な資源に目を付けた米・中・露諸外国が、野心剥き出しに日本への外交圧力を開始する。複雑に交錯する「門」内外の思惑―二つの世界を繋げる「門」を舞台に、かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開ける。

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個人の強さではなく組織の強さ

現代人が何かの拍子に異世界に飛ばされ無双するいわゆる”異世界もの”はたくさんあります。

でもだいたいの作品が現代ではパッとしない主人公が異世界に飛ばされた途端に一騎当千の活躍をするのがほとんどです。

でもGATEは違います。

まず異世界に行くのが一人ではなく自衛隊という組織が行くこと。

基本的には集団で動きです。主人公の独壇場というわけではなくちゃんと組織としての規律がありそれに基づいて動くということ。

なので異世界と言えども場当たり的な動きがあまりなくて行動にも読んでいて納得できます。

そして「自衛隊は元から強い」ということも大きいです。

日夜国民を守るために備えている彼らは、現実世界ではありえないようなドラゴンを相手にしても果敢に立ち向かいます。

ちゃんとした強さの下地があるので、急に俺TSUEEEEEEとかになるわけではありません。

剣と魔法を使ってこようとも、統率された行動と均一化された武器には敵わない

組織の強さ、現代文明の凄さが強調されてるのも新鮮で面白かったです。

文明のギャップや言葉の壁など異世界へ行くってこういうことだよね、となる部分もちゃんと書かれてました。

政治的な攻防が面白い

Gateの面白いところは単純に異世界で自衛隊の凄さが描かれているだけじゃありません。

異世界の開拓と並行して現実世界で政治的な駆け引きがかなりのウェイトを占めていることです。

日本に突然現れた異世界の門

現状は自衛隊のみが異世界に行き現地人と交流してますが、広大な土地に豊富な資源、エルフやドラゴンなど空想の産物だった生き物たち、そんなお宝を前にして他の国が黙ってるわけありません。

アメリカが、中国が、ロシアが、いろんな国が表立った政治交渉から、メディアを利用した情報工作、特殊舞台による拉致工作などありとあらゆる手段で異世界へ手を伸ばそうとしてきます。

さらに異世界の国と日本とで交わされる政治的な駆け引き。

こればっかりはアニメでは説明しきれない部分なので、原作でがっつり解説があって読み応えがありました。

異世界の住人たちと友好関係を築きつつ他国の介入を防ぐ。今後どんな政治的策略が繰り広げられるのか楽しみです。

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