今年最初の読書は幡野広志さんの「なんで僕に聞くんだろう」、次に読んだ本は「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 #なんで僕に聞くんだろう。」でした。
幡野広志さんは息子が生まれた翌年の2017年に34歳という若さで多発性骨髄腫(血液のガン)を発症して余命数年と宣告されたカメラマンです。
写真家でありながら病気のことを綴ったブログに多くの読者がつき、4冊もの本を出版する文筆家でもあります。
今年読んだ本もそのなかの2冊。web連載で人生相談をしていたものが書籍化したものです。
彼のもとには多種多様な人生相談が届きます。
将来に悩む人、病気に悩む人、家族関係に悩む人、不倫をした/された人、コンプレックスを抱えてる人etc.
想像を絶するような体験を綴ったものもあるんですが、幡野さんは息子から相談されたと思って真剣に答えています。
相談者の背中を押したり、危ない思考だったときはそれを厳しく諌めたりと歯に衣着せぬ回答に、連載されてたときは毎週楽しみにしていました。
一緒では決してないけど、我が家も大きな事件がありました。検査結果はまだわからないからどうなるかはわかりません。何もないことを願っています。
この本には、幡野さんは自分ががん患者になったときどんな風に考えてたとか周囲からどんなことがあったのかなども書かれています。それにいろんな病気に悩む人から来た人生相談も載っています。
こういうことが将来あるかもしれないとか、そんな考え方もあるんだなとか知るきっかけになればなと思いました。
知ってればどうしようって考えることができるよね。
やりたいことは自分で決める
人生相談のなかでも「やりたいことをやれていない、何をしたいかわからない」系の相談が目に付きました。
自分でやりたいことを決めてやっていくのが大事なのだと。
幡野さん自身も一人旅をしたりいい車買ったりと余命数年のガン患者のイメージとはかけ離れた、むしろ健常人よりも活発に行動しています。
自分で選ぶって当たり前といえば当たり前なんだけど、周囲のひとが反対してそれにずるずる従ってしまうってことも多いと思います。
でもそうなると心が死んで後悔ばっかりするようになるので、少しずつでもやりたいことをやってかなきゃだめです。
相談の中に病気を持ち結婚してもいいのか悩んでる人がいて、「病気になったからって不幸になる必要はない」ってきっぱり答えているのは首がもげそうになるほど心のなかで頷いた
そうなんだよ。それはそれでこれはこれ。
二人がやりたいこと、それぞれがやりたいことをやってこう。
悩みの多くは人間関係である
幡野さんは職業が写真家であることやガンになったことで親族や周囲の人からいろいろ言われたそうです。善意の暴力だったり宗教や悪徳商法の勧誘とかもあったのだとか。
で、その人らとは関係を絶ってストレスを抱えないような人間関係にしていったそうです。
心配するふりして自分の思うようにコントロールしたい人や、妬みやマウンティングしてくるような人の相手をしないこと。
悩みの多くは人間関係から生じるものです。
筋トレ自己啓発のtestosteronさんの書籍にもあったけど、マイナスな人とは距離を置くのと複数のコミュニティをもつことは大事なこと。コミュニティがひとつしかないと、そこがしんどくなったときにメンタル崩壊がマッハです。
家族、仕事、趣味など複数の人間関係があると、何かが悪くなっても別のでバランスを取ることができます。
僕は家と仕事以外で中学時代の友人と遊んだり大学の友人とwebで飲んだりするし、嫁ちゃんはFF14で繋がった友達とゲームして遊んでいます。
お互い干渉せず楽しそうにやってんなくらいで相手のことを眺めてるのがちょうどいいのかもしれません。
連載のときも毎週なるほどそんな考えもあるのかと読んでいたんですが、今回読んだときにもそんな考えがあるのかってなりました。
相談内容が多様で読むタイミングでいろんな気付きがあるのでたまに読み返したくなる本でした。
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