【小説感想】子供を狙うテロリストの目的は?『魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?/森博嗣』

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1巻を読み終わったので続きを。

森博嗣作品は久しぶりなんですがwシリーズ面白そうなので2巻も期待してました。

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本の詳細・あらすじ

魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?/森博嗣  (講談社タイガ)

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。ハギリは「人工生体技術に関するシンポジウム」に出席するため、警護のウグイとアネバネと共にチベットを訪れ、その地では今も人間の子供が生まれていることを知る。生殖による人口増加が、限りなくゼロになった今、何故彼らは人を産むことができるのか?
圧倒的な未来ヴィジョンに高揚する、知性が紡ぐ生命の物語。

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貴重な子供が生まれる地域で起こるクーデター

1巻で触れられていたチベット・ナクチュ地区へとハギリらは向かいます。

この地域に住んでいる人々は、人類の新たな課題である子供を産むことができる数少ない人たちなのだとか。

国際的な学会も同時に行われていましたがそこに軍のクーデターが勃発。

テロを起こした人たちはウォーカロンを推進するグループなのか反発するグループなのかどっちの立場のものかもわからずその本当の目的も不明。

文章がハギリの1人称なので緊迫感がありながらも淡々と進むので、その場にいるというよりは事後報告書を読んでる気分になりました。

スピード感は前回の方がありましたが、じっくり読むならこっちかと。

真賀田四季がウォーカロンに残した魔法とは

前巻の最後にも出たウォーカロンの活動を停止してしまうキーワード。

最初は冗談で紫式部って言ってたのにそこにつながるのか。

ウォーカロンの初期段階からあったブラックボックス。

なんかもうすべてが真賀田四季の手のひらの上で転がされてる気がしてならない。

この感じが読んでてたまらなく面白いんですが(笑)

「ああやって、時々人類を導いて、軌道修正させて、技術が正しく発展するのを見守っているのではないかとね」 (158頁)

ここがもうすごい。

人類を越えた知能を持っていた真賀田四季は人類が自分に追いつくのを待っているのかなあ。

3巻も手元にあるから楽しみ。

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