【ラノベ感想】悩めば悩むほどドツボに嵌る四郎『この恋と、その未来。 -一年目 冬- /森橋ビンゴ』

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主人公の最低な告白がOKされるという展開に続きが気になって止まらない。

絶対忘れられんと思うんだがどうなるんだろ…。

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本の詳細・あらすじ

この恋と、その未来。 -一年目 冬- /森橋ビンゴ(ファミ通文庫)

――好きだからこそ離れよう、そう思った。
それが俺にできる、せめてもの抵抗だから――

冬休みに入り、未来とともに帰省することになった四郎。
姉達への恐怖に加え、三好に対する申し訳なさを抱え東京に戻った四郎だが、
彼以上に家庭不和な未来が家を飛び出してきて、松永家で一緒に年越しを迎えることに。
以前とは少し変わった家族と、
父の誘いで出会った西園幽子達と賑やかな日々を過ごし広島へ帰った四郎は、
西園の恋人である三並や広美の言葉に自分の不甲斐なさを痛感し、
未来への気持ちを断ち切る決心を固めるが……。待望の第三幕。

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東雲シリーズの二人と交流

2巻では話の中で名前だけ出てきた東雲侑子と三並が作中で出てきて、四郎と未来と交流を持ちます。

ちょろっと出て来ただけでもテンション上がったのにまさかがっつり絡むとは。

高校時代に「兄の彼女」という絶対に叶わない相手を好きだった三並は四郎の内面に気づきます。

三並くん立派になったなあ。夢だった翻訳家にはまだなれてないみたいだけど。

今後も良き大人として登場するのだろうか。でもがっつり話に絡むポジションでもないから今回だけのサービスなのかな。

「好きだから離れる」四郎の想いがつらい

帰省しても未来が家から飛び出してきたことで一緒に過ごし、さらには酔いつぶれた未来を介抱するというイベントもあり、忘れようと意識すればするほど未来のことばかりを考えてしまう四郎。

忘れようと思えば思うほど忘れられないもので、四郎はどんどん深みにはまっていく。

好きだった人が忘れられないって誰にでもあると思う。あれってほんとつらい。忘れようと思えば思うほど目で追ってしまったり、逆に過剰に反応してしまったり。

しかも四郎の好きな人はルームメイトで一番一緒にいる時間が長いときたもんだ。

お互い付き合ってる相手がいるから、当然未来はのろけ話をしたりもする。四郎にとってはたまったもんじゃないよね。そしてそんな四郎と付き合ってる三好さんもたまったもんじゃない(笑)

そんな状況で四郎が出した結論は「距離を置くこと」

いつも一緒にいるから頭から離れないのなら、距離をおいて、さらに三好さんといる時間を長くしようと考えます。

1巻通してこんなもやもや悩むラノベがあっただろうか。四郎の考えたやり方は報われるのだろうか

サブキャラに注目が集まる巻

この巻は終始四郎が悩みっぱなしだったんですが、他のキャラにもスポットが当たってた感でした。

まず四郎の家族が柔らかくなってた。特にニコさんが乙女で可愛かった。さらっとキスしちゃう未来がチャラ男すぎてもう(笑)

広美さんも明るくちょっとおバカなお姉さんかと思ってたら結構四郎と同じような悩みを持っているという掘り下げがあったり。

そして何より三好さん。いい子過ぎて。なんでこんなええ子が彼女やのになあ。「一番じゃない」ってのがお互いわかってて付き合ってるから三好さんがかわいそう。頑張って忘れさせてあげて!

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