今回の例大祭で通販で買った最後の同人誌。
八雲藍の過去を書いた小説です。
本の詳細・あらすじ
生ける願い1・2合冊版/夢月みぞれ
唐が隆盛を極め、遣唐使が活躍した時代——。大陸より渡り来た人ならざる者達がいた。権謀術数渦巻く都を舞台に、若き八雲藍の成長を描いた壮大なサーガの幕が上がる。奈良・平安編、道真御霊編を一冊に凝縮。
封神演義を原作とした書下ろし外伝「二藍ノ子」を巻末に収録した合冊版刊行。
生ける願い 1・2 合冊版(Dream Tale)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス
歴史小説だけど歴史わからんくても大丈夫
幻想郷に至る前の藍の過去話であり、平安時代あたりと絡ませながら話は進みますが、歴史上のイベントと藍が直接関わることもないので歴史に詳しくなくても大丈夫です。
僕自身、歴史の知識は中学レベルなんですがそれでも引っ掛かることなく読み進められました。
作中では次の場面になったら10年以上の時が流れていたとかざらにあって今がどの時期なのかわからなくなりましたが物語を読み進めるうえでは支障なかったです。
歴史上の出来事と妖怪・霊といった部分とをうまく組み合わせていて淡々と進んでいく中にも薄気味悪さがあります。知らんうちに伏線が張り巡らされてたりするんだろうなあと思ったり。
ちなみにニコ動にこんなPVがあったり
藍の成長物語
僕のなかで八雲藍のイメージは、紫の側に仕えるだけあって理知的で聡明、ただし燈にはベタ甘。
なんですが、そんな藍も幼い頃からそんな性格だったわけではなく、そこに至るまでにはいろいろとあったのよ、というのがこの物語です。
幼少期の藍は頭を使うよりも体を使う方が好き。人里に紛れるくらいなら大自然の中でのんびり暮らしたいという子供らしく描かれてます。
我儘で奔放な藍が可愛らしい。理性的という言葉とはかけ離れた藍がどのように成長していくのか。
紫と出会い陰陽を学んではいますが、今のところ決定的な出来事が起きておらずまだ序章といった感じ。全何冊の予定なんだろうか。
藍の姉の目的は?
この話にはオリジナルキャラとして藍の姉が出てきます。
これがまたミステリアスなキャラでして。
藍を連れて日本に来てお偉いさんのところに取り入ったあとは人前には出ずに裏で何かしているっぽいんですが、藍との会話では核心に触れず意味深なことばかり。
藍と姉の会話もこの話の面白いところのひとつだと思います。
最後は石のまま砕かれたというが何がどうなってそこに至るのか。気になります。
続きの3巻は紙媒体ではないっぽいけどメロブDLにありました。てかメロブDLだと「生ける願い1」は無料で「2」と「3」は108円だったんですね。
あまりの安さにびっくり。でも小説は紙の方が好きだから仕方ない。
この作品が気になる人はとりあえず無料の「1」だけでもメロブDLで買ってみてはいかかでしょうか。
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