優待でもらった映画チケ。
最初に見たのは原作:森見登美子の『夜は短し歩けよ乙女』でした。
三月のライオンと悩んだけど実査ひょりもアニメ化の方が好きやし特典小冊子に釣られました(笑)
原作はかなり前に読んだことがあるけどうろ覚えで映画の前情報は一切入れずに行きました。
『夜は短し歩けよ乙女』とは
森見登美子原作の京都を舞台にしたちょっとおかしな大学生の男女の青春恋愛小説です。
主人公の陰キャラの先輩は愛しの「黒髪の乙女」と恋仲になるために「ナカメ作戦(なるべく彼女の目にとまる作戦)」により頻繁に彼女とあって距離を詰めようと画策しています。
でも同じ場所で黒髪の乙女は楽しい体験をしている一方先輩は悲惨な目に会うばかり。
そんなちょっとずれた二人の恋愛模様をそれぞれの視点から描いた作品です。
語り口が独特なので好き嫌い分かれる作家さんですが僕は面白かったです。
「アニメとは思えない」ではなく「アニメらしいアニ」
僕がここ最近見たアニメ映画は「君の名は」や「聲の形」なんですが、この2つを映画館で見た時にまず思ったのが「背景めっちゃきれい」だったんです。
最近のアニメの作画ってこんなすげえのかって感動したのを覚えています。
で、今回見た「夜は短し歩けよ乙女」は映画化するってニュースを見たあとは全然覚えてなくて映画の@ポスターが駅に貼ってあったのを見て思い出したくらいで、予告PVも見ずに見に行ったんですね。
で、めっちゃ気合の入った幻想的できれいな背景とかCG使った最新のアニメーションとかなーと思ってたら全然そんなことなかったです(笑)
予告PV見てもらうのが一番なんですが、どこか懐かしい感じのアニメーションじゃないですか?
確かに原作は京都の町を舞台にしていてそんな今どきのキャンパスライフみたいな話ではなかったので、そんなキラキラしたのだと全然合わなかったと思います。
独特な雰囲気で黒髪の乙女が可愛くて可愛くて、見終わったら「これしかないわ」ってなってました。
雰囲気は一昔前なのにちゃっかり主人公はスマホ使ってたりしてたのが地味に面白かったです。
Twitter見てると先に同じ著者の原作でアニメ化もした「四畳半神話大系」を見ておくといいって言ってる人がいました。僕はこれも原作だけしか読んだことないのですが同じ京都を舞台にしているので共通点とかでてくるんでしょうか?
詰め込みまくった90分
映画の内容は大きく分けて「李白との飲み比べ」「古本市で思い出の本探し」「学園祭」「風邪大流行」の4つの話からなります。
同じ場所にいるはずなのに悲惨な目に会う先輩と楽しく過ごす黒髪の乙女の対比が面白い。
小説もお互いの一人称が交互に語られるんですが、ほんとに同じところにいるのかってくらい二人に起こる出来事には落差があります。
映画では限られた尺の中でそのギャップを、しかも4つの話を怒涛の如くぶち込んできます。
こっちの処理能力が追いつかないくらいどんどんきて二人の落差で揺さぶられてすごい面白いです。
終わってみればあっというまの90分なんですが、見てるときは「え?これまだ続き案の?」ってくらい長く感じました。
それだけ濃い内容の映画でした。
声優さんたちがめっちゃ楽しそう
それが彼らのお仕事だし楽しくやっているんだと思いますが、各々のキャラの喋りがほんと生き生きしてました。
学園祭のゲリラミュージカルはミュージカルのところとかめっちゃ面白かったです。
生徒会長を演じる神谷浩史さんがはまり役ですっごい楽しそう!
そして何より花澤香菜さんが演じるヒロインの黒髪の乙女がめっちゃ可愛い。ほんとめっちゃ可愛い。
ちょっと話についていけないところも楽しく見れるのはさすがです。
面白い映画でした。同じ作者の四畳半神話大系のアニメも気になるので見てみます。
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