C89にてサークル:傾き屋が頒布した東方Projectの秘封倶楽部のSS
このサークルの作品は初めてですが秘封倶楽部の表紙に惹かれて購入。「幸ふ」って「さきわう」って読むんだね。意味は「豊かに栄える」らしい。
本の詳細・あらすじ
言霊の幸ふ国/傾き屋
科学の発展した世界では妖怪は畏怖の対象ではなくなっていた。人々から恐れられなく(話題にならなく)なった妖怪は幻想郷へと誘われるがその数があまりにも多い。
どうにかしようと立ち上がった幻想郷の者たちと、秘封倶楽部が出逢うお話。
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もっと深く読みたい
60頁という短さがもったいない。同じ設定で長編が読みたいです。
原作の幻想郷よりも後の世界。博麗の巫女は代替わりし、賑やかで楽しいとは言えなくなった幻想郷。
本当は怖い幻想郷…と言いますか。暗い雰囲気が良く出ていて面白かったです。
あくまでメインは秘封倶楽部であり彼女らは幻想郷と深く関わることはない。一晩の邂逅すら奇蹟的なものなので得られる情報とかもこれくらいの分量でちょうどいいのかもしれない。
短いながらも事の始まりから今までの経緯がすっきりと説明されていたのでとても読みやすかったです。
読んでるとわかるが怖いのは幻想郷だけじゃない。秘封倶楽部の一人であるマエリベリー・ハーン、彼女も十分怖い。危うくてぞくぞくする。
秘封倶楽部のこれからの話も読んでみたいと思いましたが、それ以上に諏訪湖消失とか姿をみせなくなった紫とか神性を高めた早苗とか神仏の加護を失った世界(日本)で起きた悲劇とか、短いながらもさらっと気になる言葉がたくさんあったのでそっちを掘り下げた話を読んでみたいです。
表紙買いでしたが今後の作品もチェックしていきたいです。
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