【ラノベ感想】究極の創作とは『2/野﨑まど』

本・漫画
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アムリタを読んで野崎まどにハマってようやくここまでたどり着きました。ここまでで一つの物語らしいのでめっちゃ期待してます。

アムリタ以後刊行順に読まないとこの本を100%楽しむことができないので注意してください

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本の情報・あらすじ

2/野﨑まど(メディアワークス文庫)

『2』。それは創作の極地。

 数多一人は超有名劇団『パンドラ』の舞台に立つことを夢見る青年。ついに入団試験を乗り越え、劇団の一員となった彼だったが、その矢先に『パンドラ』はある人物の出現により解散してしまう。彼女は静かに言う。「映画に出ませんか?」と。役者として抜擢された数多は、彼女とたった二人で映画を創るための日々をスタートするが――。

 果たして彼女の思惑とは。そして彼女が撮ろうとする映画とは一体……?

 全ての謎を秘めたまま、クラップボードの音が鳴る。

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究極の創作

野崎まど天才か!!

「[映]アムリタ」から始まり6作目となるこの作品。まずこれを読む前にメディアワークス文庫から出ている「2」以前の5作品「[映]アムリタ」「舞面真面とお面の女」「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死」「小説家の作り方」「パーフェクトフレンド」の5つを先に読んでください。

なぜならこの『2』には「[映]アムリタ」で出てくる天才・最原最早を始めとした各作品の登場人物たちがわんさか出てくる。各キャラの性格や秘密を知っているのと知らないとでは面白さが段違いだと思う。

しかしこの作者、始めから「2」を書く前提で「[映]アムリタ」作ってたとしか思えん。ここで出てくる個性的なキャラに深みを持たせるためだけに過去作を作ったのでは…と疑いたくなる。もしそうなら作中で語られる究極の創作とまではいかなくてもこの作者も頭おかしい(もちろん良い意味で)

劇団「パンドラ」に入団してから解散まで一気にプロローグで描かれ、そこでもう引き込まれてる。常に薄気味悪さを感じながら、そして場面場面で登場する過去作のキャラたちにテンション上げながら物語は進行していく。

役者志望の青年・数多一人が天才に振り回されながら映画を撮っていく様子はアムリタ連想させるが。どんでん返しの連続や明かされる信じられない真相は圧倒的。評判になってるのもよくわかる。もうどれを信じていいのか分からん。

作中で語られた創作の定義

「小説も」「絵画も」「漫画も」「彫刻も」「音楽も」「演劇も」「映画も」

「全ての創作は、人の心を動かすためにある」            (本文432頁)

とても納得できる。そしてこの作品には心を動かされた、というか振り回された(笑)

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