写真家の幡野広志さんがいろんな人から頂いたお悩みに答えた内容をまとめた本です。
自分の息子から相談されたつもりで答えていると序章で書かれており、いろんな悩みに答えています。
cakesでの連載は今も続いていて、毎週楽しみにしています。
本の詳細
なんで僕に聞くんだろう。/幡野広志
「クリエイターと読者をつなぐサイトcakesで、2019年にもっとも読まれた連載」「1000万人が読んだ人気連載」が待望の書籍化! 「cakesで歴代ナンバー1のPVを獲得した記事」も収録。
「家庭のある人の子どもを産みたい」「親の期待とは違う道を歩きたい」「いじめを苦に死にたがる娘の力になりたい」「ガンになった父になんて声をかけたらいかわからない」「自殺したい」「虐待してしまう」「末期がんになった」「お金を使うことに罪悪感がある」「どうして勉強しないといけないの」「風俗嬢に恋をした」「息子が不登校になった」「毒親に育てられた」「人から妬まれる」「売春がやめられない」「精神疾患がバレるのが怖い」「兄を殺した犯人を、今でも許せない」……
Amazon商品ページより
なぜ彼らは、誰にも相談できない悩みを、余命数年の写真家に打ち明けるのか?
人生相談を通して「幡野さん」から届く言葉は、今を生きるすべての人に刺さる”いのちのメッセージ”だ。
正論ではなくても刺さる回答がすごい
cakesで連載している幡野広志さんの人生相談が毎度内容が興味深く、過去に答えた人生相談も読んでみたくて買いました。
まず思ったのは世の中にはいろんな人生を送っている人がいるのなだなということ。
自分(もしくは近しい人)がガンを患っている人、毒親から虐待されていた人、やりたいことや夢があるけど周りが賛成してくれない人、不倫、妊娠・子育てに悩む人
いろんなことで悩んでいる人たちがいて、それに対し幡野さんは丁寧に答えています。
相手を全肯定するわけではなく、正義感とか常識に照らし合わせて非難するのではなく、相談者さんがどうやったらより幸福度が高くなるかを丁寧に答えています。
それは幡野さんが自分で体験したことや、取材したり学んだりしたことがもとになっているのですが、自分にはない視点での回答ばかりでこういう考え方もあるのかと目から鱗がぼろぼろと落ちました。
相談者さんたちの悩みのなかにはいつ自分や家族に振りかかってくるかもしれないものもあります。
人は自分が知っていることしかできないので、そうなったときに幡野さんの考え方が参考になればなあと思いました。
誰かと比べる世間体よりも自分と好きな人がどうしたら幸せなのかを考えるのが大事。
自分と相手の幸せの基準は違う。
最悪を想定してどうするかの手段があるのかを知っておく。
妬まない。
こういったことは普段から意識したい。
一度では消化できない本だったのでじっくり何度も読んで咀嚼します。
連載は今も続いているので第2段も出してほしいです。
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