薄氷の上に成り立ってた人間関係が一気に破綻し、絶望のどん底にまで落とされた4巻。
この巻で打ち切りと聞いてたのでどうなるか心配ながらも一気に読了。最後泣くかと思った。
※あとがきでは打ち切りだと書いてましたが、ネットの反響により最終巻も無事発売されるようです。良かった。ほんと良かった。
本の詳細・あらすじ
この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬―/森橋ビンゴ (ファミ通文庫)
――だから未来、お前はただ去るだけで良かったんだ――
山城との一件で三好を傷つけ、未来の信頼も失ってしまった四郎は、
父の誘いで京都を訪れた。そこで三並と西園から、未来とともに結婚式に招待され困惑する。
しかし未来から真実を知らされ、以前と変わらず接してくれる和田と梵、
そして広美のおかげで徐々に日常を取り戻していく。
そんなある日、梵に望まない婚約者のことを相談された四郎は、
未来の妙案で仲間達と団結し、彼女を助けるため文化祭で一芝居打つことにするのだが――。
別シリーズで結婚するとは。三並と東雲おめでとう!
本筋とは違いますがこの巻で良かったなって思うところのひとつはこれ。
前作の東雲シリーズの二人がついに結婚!!(前作読んでない人はこっちも面白いんでおすすめです
このシリーズを読んでた人にとっては結婚したって描写があるのは嬉しい。付き合ってからもずっと名字で呼んでいた二人が名前で呼び合うようになって。
幸せなことなんだけど、三並はずっと東雲って読んでたから侑子って呼ぶことに寂しさがあると言う。
喜ばしいことでも変わることは寂しい。なんかわかる気がする。
ボンちゃんを救うためパパラッチ決行
この鬱々とした流れの中、序盤であったようなバカ騒ぎイベントが。
みんなのアイドル的存在のボンちゃんを、ロリコン婚約者から救うために囮作戦を決行します。
武田くん坊主って書いてあるのに挿絵ふさふさなんですが、あれかな?文化祭やからカツラでも被ってんのかな?
囮になるのは女装した四郎。まさか1年のときの女装喫茶で「こいつが一番アリだな」って言われたのはこのための伏線だったとは(笑)
なんでこの流れでこんなバカ騒ぎイベントをいれたんだろって思ってましたが、これが後半への大事な伏線になってるのがすごかった。
囮となった理屈ではわかっていたはずの「男に性的対象に見られること」の本当の気持ち悪さを体感します。
いつも未来が味わっていた不快な気持ちを身をもって体感することで、好きでい続けると決意した自分の愚かさを実感する。
ギャグイベントかと思ってたら四郎と未来が離れるきっかけになる大事な大事なポイントでした。
最後の手紙に涙腺が崩壊する
高校卒業までいくと思ってたのにこんな展開ありかよ…
自分のわがままに突き合わせ、振り回し、自分に異性として好意を持っていても親友でいてくれようとした四郎に向けた未来の手紙が良い。
物語は四郎視点で進むので、どれだけ他のキャラの描写があってもそれは「四郎の目線で見て四郎が推測した感情」だったのでどれだけその人のことを理解したつもりでも、それが本当のそのキャラの気持ちかわからない
でもこの手紙では未来の四郎への気持ちが隠すことなく書かれてる。
ありがとう。感謝してる。
俺は、願わくばこの先ずっとお前の親友でいたい。お前にも、親友でいて欲しい。
親友でいてくれようとした四郎に対する感謝の手紙。
もうやばかった。ほんとやばかった。
次に二人が再会するのはいつになるかわからんけど、それまで四郎は広美さんと一緒に広島に。
そして未来は多分ニコと同棲してるんじゃないかなと予想。タイプって言ってたしニコも未来にぞっこんだったし、何よりあのタイミングでニコが一人暮らし始めるってそれくらいしか物語のなかで意味がないし。
四郎とは会わんけど四郎の親父には会うんだろうなーとか思ったり。
ほんと最終巻が楽しみです。
打ち切りだとなったときに、ネットで呼びかけた人らに感謝。
その人らがいなければ最終巻が発売されることもなかったし、何より自分が読むこともなかった。
好きなものはやっぱり好きって発信していかないとなー。
コメント
ども!
すごい気になってたラノベだったのでとても嬉しいです(*´-`)
これを機に買ってみようと思います。
そ、そんなにですか!凄い楽しみです( ´∀`)
早く読みたい気持ちが止まりませんw