12/3に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」を見てきました。最高の2時間でした。
スラムダンク好きな人はみんな見てこい。
声優がどうのとかCGがどうのとか公開前に炎上してたけど映画見たらきっとみんな手のひらくるっくるに裏返すと思う。
映像作品としてのクオリティがやばいから。試合開始したら「すげえ」以外の言葉なくなる。
過去のアニメも映画も見たことあるけど、声優に関しては気になりませんでした。(声優に関しては炎上騒動のあとにゴリの声優だった梁田さんの訃報があり、キャスティングの時点で体調よくなかったのかなと思ったり。)
というわけでネタバレ全開でTHE FIRST SLAM DUNKの感想を書きます。
スラムダンク好きな人はこの感想見るより映画館に行ってほしいし、スラムダンク見たことない人は原作を読もう。
絶対読んでからいった方が面白いので。
ここからはネタバレありで好き勝手書くので映画見てない人はここで終わって映画館に行ってね。
スポーツアニメとして最高峰のクオリティ
バスケの動きが本物のそれなんよ。
ボールをもらう前の動きやディフェンス、一瞬のフェイク、ドライブで相手を抜き去るときの動き。実写なんかと思うくらいすごかった。CGだから一枚絵とかなく常にコート上の10人が動き続ける。
しかも試合展開が超早い。余計なモノローグや台詞を排除して本当の試合を見てるかのようなスピーディーさ。
普通のスポーツアニメは一瞬の動作の間に台詞めっちゃ喋っていたりいろんなキャラからの視点があったりと、たった1分の動きなのに5分とか10分とかかけたりするんだけど、この映画は1分間の動きは映像も1分で済ませるというくらい展開が早い。
見せ場だからゆっくりになるとかも少なく、いい意味で淡々と試合が進んでいきます。ほんとの試合見てるくらいスピード感があった。
最初のアリウープから同じ2点だピョンまで15秒くらいだったし。
だからなおさら本当に湘北と山王が試合をしている感じがします。
その割に遠目に海南のメンバーがいたり、ゴリが復活して桜木の手をドゴンってしたあと桜木の手が腫れ上がってたり小ネタも多く、もう1回見直して細部を確認したくなりました。
みんなが見たかった山王戦
アニメではインターハイ行く途中の新幹線で終わってしまい、誰もが続きを望んでいました。
予告ではどことの試合なのか情報がなかったので映画が始まり湘北のスタメンが描かれた後に山王工業の面々が登場したときはテンションが爆上がりでした。
先ほど試合展開がスピーディーだと書きましたが、大事なポイントはちゃんと押さえていました。
序盤のニッ、ドリブルはちびの生きる道なんだよ、静かにしろい、入ってろ!!
みんなが見たかった各々のかっこいいところはしっかりあり、しかも試合のテンポがめっちゃいいとか最高か。
映画でカットされていた台詞やモノローグも脳内補完余裕でした。「そうだ、相手はあくまで最強山王」とか
特に終盤の 安西監督交代を指示、堂本監督取りかけたTOをやめる。10番は限界を超えている、ならば実質5vs4の状況のままでTOを諦める代わりに交代の隙も与えない。深津のゲームメイクに託した(うろ覚え)あたりは映画見てて自然と脳内で言葉が浮かんできたよね。
そして最後の20秒。漫画でも台詞がなく絵だけで魅せる展開だったのを映画でもやってくれたのが熱い。時計の刻む音だけしかしないなか緊迫の攻防は結果がわかってても熱くなる。
ただ山王戦を全編ノーカットというわけではなく美紀男だったり魚住だったりゴリの回想だったり沢北の過去だったり桜木のチャージングだったり沢北じゃねえかドアホウとかはばっさりカットされていました。
これは今回の映画でフォーカスを当てられたのが桜木やゴリじゃなかったからです。
宮城リョータの掘り下げがエグい
スラムダンクの主人公は桜木花道なんですが今回の映画の主役は宮城リョータでした。
原作で語られることのなかった宮城の過去ががっつり描かれています。
そもそも山王戦での宮城はプレス突破とか活躍の場はあるけど、みんなの印象に残ってるのは桜木流川ミッチーのほうがじゃないんだろうか。流川は未来を見据えて戦っているしゴリやミッチーは過去の回想もあって思い入れが強いです。
でも宮城はそういうの描かれていないんですよね。
そんな宮城が山王戦の映画でメインを張っています。
原作でも語られることのなかった宮城の過去の話が試合の合間に挟まれていました。
予想外の重い過去でもうね・・・。
そのリストバンド兄貴の形見だったんかよ・・・。
飄々として相手をおちょくるのが宮城だと思ってたんですが、本当は臆病だけど兄貴の言葉があったからこそだとか。
宮城の解像度が一気に上がる映画でした。
宮城は宮城なりに山王戦にかける想いがあったんだよな。
ゴリが初めて勝った月刊バスケとの表紙が山王で~って話があるけど、同じ月刊バスケが宮城がバスケをもう一度やる原動力になってたの熱くて感動的でした。亡くなった兄貴が語った山王を倒すという夢の舞台に自分が立っている。
誰にも見られない秘密基地で号泣とか強がってない本当の宮城リョータが見れてよかった。
ほかにも彩子さんと山王戦前日に何を話していたのかとか。手のひらに書いたことの深みとか。
ミッチーとのもろもろとか。語り尽くせない。
原作では湘北に行くきっかけが安西先生だったと思うんだけど、あの中学時代にどうやって安西先生と知り合ったのか気になる。
あと宮城じゃないけど沢北の神社からの試合後の涙がよかった。自分に足りないものをくださいと願った結果、敗北を与えられるというね。
エピローグがやばい
そしてエピローグがやばかった。
アメリカに渡った沢北の相手チームに宮城がいるというまさかの展開。
「お前を倒してアメリカに行く」と宣言した流川じゃなく宮城。予想外すぎた。
沢北がポイントガードも覚えないとっていってたから深津や宮城みたいなポイントガードにってエピソードかと思っていたら相手チームに宮城。しかもスタメン。
監督・脚本が作者の井上先生ってことはこれは原作の未来ってことでいいんですよね!
熱すぎる。
FIRSTってことは続きを期待してもいいんですか?井上先生頼みます。
というわけで映画スラムダンク最高でした。もう1回見たい。
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