「書くこと」にフォーカスした児童書です。
中学生くらいの子をターゲットにした本なのですが。Twitterで評判良かったり、糸井重里さんとの対談が面白かったので興味を持ちました
子供向けと侮ることなかれ。
大人にもグサグサ刺さる内容でした。紙とペンを取りたくなる。
読み終わったあと調べてみたら嫌われる勇気の古賀史健さんだったんですね。
ありのままの自分を好きになる
この本は中学生のタコジローがヤドカリのおじさんと出会う物語です
自分はなんでタコなんだろう?タコじゃなければイジメられることはなかったのにと悩むコジローは、おじさんから日記を書くことを勧められます。
アドバイスを受けながら毎日日記を綴ることで、自分と対話していきます。
今の自分を変えて理想の自分を目指して頑張ろうぜみたいな自己啓発本ではなく、
今のままの自分を好きになる。というのが印象的でした
なりたいものを目指して頑張るのはいいことです
でも今の自分を否定することとそれはイコールではない
書くことで自分を見つめ直して好きになってもらう
中学生向けですが自分のことが好きになれない大人もいます
頭の中にあるもやもやを日記として書き出すことは、子供だけでなく大人にも有効な方法だと思いました
言葉にすることでコトバミマンの泡を消していく
僕らは日常生活でいろんな刺激を受け、そのたびに何か思ったり感じたりします。
頭の中はいろんなことでいっぱいです。それを本書ではコトバミマンの泡と表現されていました
頭の中に溜まったコトバミマンの泡を日記を書くことで消していきます。書き出すと泡が減っていきスッキリします。
メモの活用術の本でも、書き出すことで頭の中を整理することができる紹介されています。問題を抱えていたら頭の中で悩むより書き出すことで解決しやすくなります。
暗算よりも筆算をしたほうが簡単で間違えないみたいな。
言葉にする、という意味ではこのブログもそうでしょう。
あんま更新してないけど…。
しかし本書で勧める日記はブログと大きな違いがあります。
それは誰が読むかという点です。
読者が「自分だけ」だからこそ飾らずに書ける
この本では日記を書く理由として自分しか読まないからというのを挙げています。
読書感想文は先生に評価されるし、ブログも誰かに見られる前提で書きます。
そうなると言葉に嘘や脚色が混じります。
実際ブログには仕事やプライベートのことで踏み込んだことは書けません。誰が見るかわからない以上、特定とか炎上のリスクがあります。
その点、日記は自分しか読まないからこそ何でも書けます。
とりとめもなく考えたこと。人間関係の悩み。正直自分に向き合って書くことができる。
とはいえ日記って言われても何書いたらいいかわからないよーってなってしまったタコジローに、ヤドカリのおじさんから書き方のコツも伝授されていました。
・毎日書く
・一日のこと全部書かなくていい。1つことを詳しく書く
・思ったことについて、なんでそう思ったんだろうと考えて現時点での答えを書く
・悪口やネガティブなことを書きそうになったら、「、と思った」というような過去形で書く
・悩みごとは「心配ごと」と「考えごと」に分ける。今の自分に何かできることがあるなら考えごと。
・三人称にすることで客観的に自分を見ることができる
とにかく毎日書くことが大事らしいです。
毎日毎日書き続けていくと、日記の中にもう一人の自分ができていきその自分を好きになる。
好きになると日記を書く理由が「書きたいから書く」から「読みたいから書く」に変わるそうです。
未来の自分が読みたくなるから今日も日記を書く
ブログは10年も続いているけど、正直読みたいから書くって感覚にはなっていません。もう1人の自分という感覚もあまり…
単純に毎日書いてないからなのかもしれないんですけど
日記を書いて発信したいことはブログで書く、みたいなスタイルも楽しそうだなあ
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