理系ミステリの大御所、森博嗣さんによる「面白さ」の講義。
「面白い」にはいろんな「面白い」があり、自分の「面白さ」を見つけ突き詰めるヒントが書かれています。
本の詳細
面白いとはなにか?面白く生きるには?/森博嗣
本書では、
「面白さ」が何なのか、どうやって生まれるのか、
というメカニズムを考察し、
それを作り出そうとしている人たちのヒントになることを目的として、
大事なことや、そちらへ行かないようにという注意点を述べようと思う。同時に、「面白さ」を知ること、生み出すことが、
Amazon商品ページより
すなわち「生きる」ことの価値だという観点から、
「面白い人生」についても、
できるだけヒントになるような知見を、後半で言及したい。
――「はじめに」より
周りの目ではなく自分が面白いと思うかどうか
面白く生きるには自分が面白いことに取り組めば他者の評価を度外視して「自分が」面白いと感じることに取り組めばいい。
よくある自己啓発本だと「好きなことを仕事に~」って書いてることが多いですが、それだと「評価されてそれで金を稼ぐこと」が目的になってしまいます。
森さんが話す「面白さ」は周りに評価されなくても自分が面白いと思うこと突き詰めることだと。
自分が楽しければ周りの評価はどうでもいいってのは犀川やハギリっぽくてさすが著者って感じでした。
探すべき面白さは「作る(発見する)こと」「自分一人で楽しめるもの」「新しい面白さを探し続けること」
そして面白いことで人生を満たしたいなら、自分が将来どういう状態になりたいのか設計図を描いてそこに向かって行動しなければならない。
森さんの小説はめちゃくちゃおもしろいのですが、小説を書くことは森さんにとってはやりたいことの資金を稼ぐためのビジネスにすぎないということにびっくりしました。
当時の職場は雑務が多すぎて面白くない、面白いことをするにはいろいろお金もかかる。それを解決するための手段として小説を書き始めたのだそうです。
本を執筆することは仕事と割り切り、それ以外のすべてを自分の楽しみにぶっこむ。そういう生き方もかっこいいです。
設計図かあ。目的地がないと何をしたらいいかわからんし大事ですよね。
コメント