先日、野﨑まどの「なにかのご縁」を読み、他にも読んでない作品があったので手に取った1冊。
電撃MAGAZINEに掲載された10頁少々の短編を集めた1冊です。
300頁に満たない本なのに収録タイトルは24作品!!
いろいろな切り口から野﨑まどワールドに浸れる1冊です。
本の詳細・あらすじ
独創短編シリーズ 野崎まど劇場/野﨑まど (電撃文庫)
「電撃文庫MAGAZINE」で好評連載中のユニークすぎる短編が文庫化。死体を探しに行く検死官、対局にペットを連れてくるプロ棋士、勇者を何とかしたい魔王、若頭、サンダーファルコン、ビームサーベル、ライオン、うげげげと喋る牛、電撃文庫の妖精等、変態的(?)な登場人物たちが繰り広げる抱腹絶倒の物語の数々をお届け!
約2年半にわたるやりたい放題な連載15編+公式海賊本収録1編+書下ろし3編+没ネタ5編=計24編の大ボリュームで贈る、編集部の正気を疑う短編集!
この本を許せた時、君はひとつ大人になる――。
爆笑必至なので外では読まないように
僕は普段通勤時間を利用して読書をすることが多いのですが、これは読んで後悔しました。
初っ端から「こんなんありか!?」と笑ってしまったんです。
電車で笑いながら本を読むおっさんがいたら引きますよね。どんなにおかしくてもポーカーフェイスで読書すべきなんですが無理でした。
そこから家出読むようにしたんですが、この判断は正解でした。
野崎まど作品だと笑いどころもありながらも不思議なシリアスがあったりする印象なんですが、この作品は蓋を開けてみると笑いオンリーの短編集でした。
いやもう笑いどころがそこかしこにあって酷かったです(誉め言葉)
なので普段外で読書してる人は注意してください。この昨比は家で一人で楽しむ本です。
ラノベの常識を崩す小ネタ集
じゃあ「どう面白いのか」ってなるんですが、普通の小説やラノベだと比喩表現や会話のテンポ、掛け合いの秀逸さなど「言葉の巧みさ」で面白おかしく表現しています。
この短編にもそういったもので勝負しているものもちゃんとあるんですが、
図やイラストをふんだんに使って笑いを取りにきていたりするものが多かったです。
最初の西部劇なんか銃撃戦の様子を
ジョン ―――――⊃ ⊂―――――――ビル
っていきなり表現しだしたときは意表をつかれて思わず吹き出してしまいました。電車の中で。
活字媒体でそんな表現するの卑怯じゃないですか!?
そんな作品がちょいちょいあります。
言葉回しや掛け合いで笑わせる王道から、突飛な設定で10頁をごり押したり、イラストで視覚的に笑わせにきたりと、ラノベの枠にとらわれない短編集でした。
自由すぎるラノベ(?)でしたがすでに第2段もでているそうなので探して読みます。
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