同人サークルの四面楚歌が冬コミでこの冬に頒布した小説『色彩』と『深淵なりし神への愛』を読みました。
スマホゲームFGOでセイレムのシナリオが実装されたのが11月末でシナリオクリアができたのが12月のはじめなんですが、そのシナリオに感化されたひとひらさんが冬コミまで1か月内のに書き上げて間に合わせたという突発セイレム本です。
すごいシナリオを読んだことで創作意欲を掻き立てられるってなんかかっこいいよね。ザ・物書きって感じで。
本の詳細
『色彩』
――女の話をしよう。罪と愛を天秤にかけた、ある女の話を。
アビゲイル視点から本編の裏話と、ラヴィニアとの関係を描く、未来を夢見るようなお話し。
異端なるセイレムをこじらせた冬コミ突発本です。
『深淵なりし神への愛』
――女の話をしよう。箒星に愛を信じた、女の罪と嘘の話を。
ラヴィニア視点から本編の裏を描く、アビゲイルとの関係性のお話し。
異端なるセイレムをこじらせた冬コミ突発本です。
(公式HPより 四面楚歌 C93新作「秘封小説&CD」「突発セイレム本」)
2冊で1つのお話なので両方読むべし
アビゲイル視点の「色彩」とラヴィニア視点の「深遠なりし神への愛」の2冊になりますが、黒と白の表紙で対になっており実質2冊で1つの話です。
魔神柱とともに外なる神を降臨させるためにセイレムで魔女裁判を繰り返しながら魔女として自分を裁いてほしかったアビゲイルと
一族の悲願のために人工的に生み出され、アビゲイルと出会うまで暖かい感情をいっさい知ることのなかったラヴィニアと
カルデアがセイレムに介入する以前、二人は繰り返すセイレムで何を思いどう出会ったのかが書かれていいて、終始不気味だったセイレムシナリオの理解が深まるお話となってました。
特にラヴィニアちゃんのお話がよかったです。
人間ではなく人工的に作られたホムンクルスであるラヴィニア。在り方が歪で使命のために将来も決まっていてモノクロだった彼女の人生はセイレムに呼ばれたことで、アビゲイルと出会ったことでカラフルなものに変わっていく。
Fate/stay nightの士郎や空の境界の巴にも共通する「偽物が持つ本物の想い」ってすごく好きです。
ひとひらさんのセイレムシナリオの解説がめっちゃ詳しくて面白いのでシナリオクリアした人は是非ともこちらも一読していただきたい。
次に作るロマニ本も委託してほしいです。
色彩(四面楚歌)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス
深淵なりし神への愛(四面楚歌)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス
コメント