【小説感想】最恐のスプラッターホラー『殺人鬼——覚醒篇/綾辻行人』

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とにかくグロいので読むときは注意して読むこと

ダメな人は本当にダメです

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本の情報・あらすじ

殺人鬼——覚醒篇/綾辻行人(角川文庫)

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!

’90年代のある夏。双葉山に集まった〈TCメンバーズ〉の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる……いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。――グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ!!

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表現豊かな描写でとことん気持ち悪い…

タイトルとあらすじからスプラッターなのはわかってたけどさ、これはあかん(笑)

理不尽な暴力が登場人物たちを文字通り「壊していく」描写は圧巻の一言。そして読者の気分もガンガン萎えさせていく綾辻先生半端ないです。読み切るのに何回休憩を挟んだことやら…。

作家の力を様々と見せつけられた。なにもそこまで詳細に書かんでも…というくらいしっかりとした(解体)描写。文章だけでこんなに表現できるのかって実感させられる。とりあえずグロいのがダメな方は絶対読んじゃダメ。トラウマもんです。

そして殺人鬼の恐ろしさが前面に出てそこばっかりに注目してたら「ミステリ」部分を完全に忘れていた。

年代も性別もバラバラなTCメンバーズの共通点とかタネが明らかになれば、なるほど確かに引っかかる部分はいくつかあった。…が、たとえば「右」と「左」の違いのようなものなので読んでて「勘違いだったかな?」って流してしまった。

そして何より流し読みでも描写がグロいので一言一句きっちり読むなんてできないし、「?」ってなってもとても戻って読み返そうという気にはなれん。終盤になればなんとなくわかってくるけど、これを途中で気づける人はすごい(鋭いとかじゃなくグロ耐性が)

ダイエットしてる人は食前に読むと食欲ががりがり削れていくので効果的かも(笑)

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