小説家の「作り方」ってどう意味なの?
って思ったあなた。すごく勘がいい。
僕は読み終わるまでまったく違和感を感じなかった
本の情報・あらすじ
小説家の作り方/野﨑まど(メディアワークス文庫)
「小説の書き方を教えていただけませんでしょうか。――私は、この世で一番面白いアイデアを閃いてしまったのです――」。駆け出しの作家・物実のもとに初めて来たファンレター。それは小説執筆指南の依頼だった。出向いた喫茶店にいたのは、世間知らずでどこかズレている女性・紫。先のファンレター以外全く文章を書いたことがないという紫に、物実は「小説の書き方」を指導していくが――。
野崎まどが放つ渾身のミステリー・ノベル改め「ノベル・ミステリー」登場。
彼女が文章を書けない理由とは…
駆け出しの小説家が女子大生に小説の書き方をレクチャーするところから始まる。彼女は5万冊もの本を読んでおり理解も深いが文章を書くということだけはできない人だった。キャラクターの魅力だけは抜群と評される小説家物実は彼女に一から小説の書き方を教えるが…。
ほんわかしたものかと思わせるけどももちろんそんなわけがありません。読み終わってみるとタイトルが「小説の作り方」ではなく「小説“家”の作り方」ってのが大きなポイントだった。でもまさかあんな風に話が展開していくとは思わんよ。完全にやられた。
編集者・付白の言う“世界一面白い小説”の書き方、「延々読んで延々書いてください。それが唯一の道だって知ってたら諦めもつくでしょ」(本文109頁)ってのはいろんなことに言えることだと思う。目指すのなら延々とやるしかないよね。
何気に小説を書くにあたってのプロットとかキャラの作り方とか割としっかり書いてあったのも興味深かった。
「2」までに読んどかないといけない作品はあと一つ。このまま一気に読もう。
コメント