【ラノベ感想】源氏物語をモチーフにした学園ロマンス『“葵” ヒカルが地球にいたころ……①/野村美月』

本・漫画
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文学少女シリーズの野村深月さんの作品。文学少女がラノベらしからぬシリアスさだったのでこっちも期待。

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本の情報・あらすじ

“葵” ヒカルが地球にいたころ……①/野村美月(ファミ通文庫)

「心残りがあるんだ」恋多き学園の“皇子”ヒカル――その幽霊が、是光の前に現れそう告げた。このまま幽霊につきまとわれ続けるなんて冗談じゃない! と渋々“心残り”を晴らす強力をすることにした是光だが、対象の左乙女葵――“葵の上”と呼ばれる少女は、頑なに話も聞こうとせず、生徒会長の斎賀朝衣にも不審がられ、敵視されるハメに。そんな時、、ヒカルの死にまつわるある噂が聞こえてきて――!?

野村美月が贈る、ミステリアス現代学園ロマンス、堂々開幕!!

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源氏物語をモチーフにした学園ロマンス

文学少女シリーズ作者・野村美月の著書。あとがきにもあるように源氏物語がモチーフとなっていて、主要な登場人物の名前にそれらしいものがつけられてる。異なるのは源氏物語の主人公にあたるヒカル(光源氏)が死んでいること。

物語の主人公・是光(由来は藤原惟光・光源氏の乳兄弟という関係にある腹心の家来)はヤンキーと誤解され学校から浮いているが、真面目で友情に厚い男子高校生。

ヒロインたちには1巻の表紙を飾る“葵の上”や“朝顔の姫君”“近江の君”、そして“紫式部”をモチーフとしている少女たちも登場する。

ざっくりというとヒカルの願いをかなえるため面識のない“葵の上”と仲良くなろうと是光が奮闘する話。巻ごとに女の子を一人ずつ攻略していくハーレムものになると思うが、それ以上に是光とヒカルとの友情が良い。生前は一言しか交わしたことのない二人だったが、物語が進むにつれて互いの事情を知っていき仲良くなっていく。女子にモテまくりのイケメンだからってつらいことはある。是光がヒカルのことを「友達」だってタンカを切るところがかっこいい。

“葵の上”と仲良くなる過程でちゃっかり“紫式部”を落としてるあたり是光も十分ジゴロの才能あるよね。

ヒカルの死の真相や最初と最後のモノローグが誰のものかなど謎がまだまだ残されているので続きも気になる。文学少女はシリアスなところは結構重いので期待したい。

あと表のモチーフは源氏物語だけど裏のモチーフが何なのかさっぱりわからんかった。源氏物語もちゃんと読んだことないけどさ。

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