【ラノベ感想】箱を解き石を解き面を解け『舞面真面とお面の女/野﨑まど』

本・漫画
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アムリタから続けて読んでいきます。

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本の情報・あらすじ

舞面真面とお面の女/野﨑まど(メディアワークス文庫)

面の名を持つ男とお面の女の物語。

 工学部の大学院生・舞面真面は、ある年の暮れに叔父の影面からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曾祖父であり、財閥の長だった男、舞面彼面が残した遺言の解明だった。

 従姉妹の水面とともに謎に挑んでいく真面だったが、不思議な面をつけた少女が現れたことによって調査は思わぬ方向に進み……?

 第16回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞者、野﨑まどが放つ異色ミステリ!

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人は誰しも仮面をかぶって生きている

野﨑まど2作目。この前東京行ったときに読む本がなくなったので購入した。「2」への期待値が上がっていく中、貯まった積読そっちのけで買ってしまった。まあ、遠出してて読む本がなくなったからね。仕方ないね。

アムリタはほのぼの青春ラブコメかと思わしてからのホラーで、この話も最初はミステリーで始まってラストは軽くホラーだった。

曽祖父が残した暗号を解きながらも、奇妙な面をかぶった女の子「みさき」に対する謎が深まっていく。みさきは常にお面を被っており、明らかに学生なのに長年生きて来たかのように振る舞う。容姿と言動のギャップが可愛らしい。

暗号の謎を真剣に解き明かすのかと思えば、水面は女の子らしくやきもきしていたり、なぜかみんなで遊びに行ったりなど掴み所のない展開でゆるーく進んでいく。かと思えば落ちはまさかの2段構え。表向きの真相と最終的な真実とが、こっちの世界とあっちの世界の差なんだな。真面もゆるいだけの主人公かと思ってたらそんなわけなかったし。

話にメリハリがなくゆるーく進むのはこの人の作品の特徴なのかな。一気に引き込まれるわけではないけどいつの間にか文体や登場人物の魅力に引き込まれる。そんな作品。

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