【小説感想】親友の死の謎を追え『影法師/百田尚樹』

本・漫画
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百田さんの作品。何から手を付けていいかわからないのでまずはこれから。

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本の情報・あらすじ

影法師/百田尚樹(講談社文庫)

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。

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侍の生き方と男の友情の話

永遠の0以来の百田作品。この人の書く小説は毎回ジャンルがバラバラなのが特徴らしいが、今回は時代小説。

筆頭家老となり藩の財政を変えた勘一が竹馬の友である彦四郎の死因を幼いころからの回想をしながら迫っていく。と言っても迫るのは終盤のみでほとんどが回想で占められている。

誰もが認める程の才能が彦四郎にはあり、勘一はいつもそれには及ばなかった。でも勘一には目標とすべきものがあり彦四郎にはそれがない。彦四郎は勘一の夢に陰ながら手を貸すのであった。

要約するとこんな感じなんだが、なんかもっとどんでん返しというかインパクトが欲しかったのが正直なところ。面白かったけどどうしても「永遠の0」と比較してしまう。

もっと中盤にも彦四郎の死に迫る場面があったら良かったのかも。ずっと回想だったので、彦四郎の変死についてよりも勘一がどう出世していくかが気になってしまった。

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