先月大阪で行われてた東方紅楼夢。
そこで頒布されたBar1884さんが主催する「夜食」がコンセプトの合同誌を読みました。
前回の幻想郷ごはん合同がみんなでごはんを食べるお話で、読んでて楽しかったので今回も購入。
今作はわいわいではなくしんみり大人な雰囲気のお話が多くて面白かったです。
夜食って罪深い
深夜の小腹がすいたときに食べるごはんってなんでこうも美味しいのか。
特に女の子なら夜食が体に与える影響なんて計り知れない。だからこそなのか夜中に美味しいご飯を食べる魅力に抗えない。
そこには料理における繊細さなんてものは無い。これは純然たる力。ただの暴力だ。この時間、この状況下では、食べた者にただ美味いといわせる力がそこにはあった。
ーーそう、カロリーとは美味しい。真理である。 (今日から使える現代ズボラ飯 ~夜食編)
作中の言葉を引用しましたが、ほんとこれなんです。
深夜に食べるからこそ美味い。
そして夜は大人の時間。ちょっとお酒も飲んでみたりと、前作の和気藹々とは一味違った雰囲気の合同でした。
彼女の休憩所/H2O、リカポ
咲夜と小悪魔って読んだことの無い組み合わせだったので新鮮でした。
お母さんそのものな小悪魔と素直に甘えてきそうな咲夜にほっこりしつつ読了。
パン粥ってそんな簡単にできるものなのか。胃に優しそうな料理っぽいし作ってみようと思います。パン買って来るところからだけど。
コルンムーメと梅茶漬け/マムドルチァ
秋姉妹と妹紅と美鈴という謎のカルテットがメインのお話。
コルンムーメって何のことかよくわからなかったんですが穀物の精霊って意味なんですね。なるほど。
紅魔館で蜂蜜梅を密造っていうギャップに笑った。
こども達との和気藹々とした食事の後は大人の時間っていう2段構え。杯を傾けながら夜食を嗜むって雰囲気が良いよね。
天ぷらと初酒/月彼岸
夜食で天ぷらなんて手間のかかるものを作るとか。しかも紫蘇まいたりとひと手間加えてるなんて。
でも天ぷらに大吟醸とか美味いしか言えない組み合わせ。
一人で楽しむよりも誰かと食べたほうがごはんは美味しいよね。
こいしちゃんはいつも腹ぺこ/鞘野花、夜ふかし
他とは毛色の違う短編。
ごはんを食べようとした瞬間に無意識に落ちてしまい、お腹がいっぱいなのに食べた気がしないという可哀想なこいしちゃんのお話。
認知症のおあばちゃんかな?って思ったのは内緒
心は読めずとも一言で察するさとりがいいお姉ちゃんでほんわかな終わり方が好き。
年越しうどんと験担ぎ/七月耕野
大晦日の夜食といえば…年越しそばなんですが、今回はうどん。
野菜たっぷりの味噌煮込みうどんとかこれからの季節にぴったりな夜食で美味そうで本読みながらぐぬぬってなってました。
霊夢にいいように使われてる針妙丸かわいい。
麺1本1本が太くて大変なことになりそうだけどどうやって食べてるのか気になる。
今日から使える現代ズボラ飯 ~夜食編/松本文
ザ・夜食
蓮メリがスカイプ越しに夜食を作って食べて張り合うお話。
切羽詰った状況下なのに動き出した胃袋は止まらない。お互いにお手軽夜食をばんばん出してきて食べるので、ページ数異常の食の暴力が襲ってきます。
自分の冷蔵庫にあるものですぐできそうなのがまた読んでてつらい。食べたくなる。
わちゃわちゃ張り合うだけかと思ったらラストは綺麗な蓮メリで終わるのずるい。
そんなわけで今回も面白くおなかのすく合同小説でした。
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