【ラノベ感想】人を信じること・頼ること『空の彼方〈2〉/菱田愛日』

本・漫画
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1巻がなかなか良かったので続きも購入。一気に読破しました。

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本の情報・あらすじ

空の彼方〈2〉/菱田愛日(メディアワークス文庫)

二人は過去を乗り越えられるのか――。

 旅人たちの帰りを待つ、防具屋「シャイニーテラス」の女主人ソラ。自由を求め、身分を捨てた元貴族の傭兵アル。二人の距離が近づきつつある冬の日、アルのもとに“元貴族”という立場を利用しなければならない任務が舞い込む。

 迷うアルの背中を押したソラだったが、彼が任務先で危機に陥ったことを知る。ソラは店を訪れる人々と協力し、アルを救おうとするが――!?

 不思議な防具屋を舞台にした、心洗われるファンタジー。

 第16回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作第2弾。

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人を信じること・頼ること

「そう、生まれてしまったのだから仕方がない。変えられないなら、武器にするしかない」(本文109頁)

アルフォンスに与えられた任務は自ら捨てた貴族の身分を利用するものだった。貴族であることをリックに揶揄されて受けることに葛藤していた時にソラが言った言葉が上記のもの。いい言葉です。逃げてるばかりでは何も解決することはなく一生逃げ続けることになる。そうならないためにはしっかりと受け止めて武器にして乗り越えていくしかない。

今回はアルフォンスの葛藤がメインで書かれていたが、アルフォンスだけでなく、傭兵としては再起不能となったディラン、息子を失ったスカイシールド首領ラヴィアン、下級兵だはある貴族に想いを寄せるリック、そんなひたむきなリックにチャンスを与えたマリアベル、そして防具屋「シャイニーテラス」を営み自身は旅人の帰還を信じることしかできないソラ、それぞれに思うことがあり、同じ事件でもそれのどの部分を見るかは個々で異なっている。

それでも店に集ったみんなで協力し、遠くで窮地に陥ってるアルフォンスを助けようとするのが読んでて心があったかくなる。

アルとソラの二人の距離も確実に近づいておりいい感じでこの巻も終了。欲をいえば二人で行く誕生祭の描写が欲しかった。次で最終巻なのでこのまま続けて読む。

 

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