2019.4 最終巻の7巻が発売されました。終わってしまって悲しい…。
青春漫画ってどんなのを思い浮かべますか?
部活一筋で登りつめる熱血モノ、愛しの彼を射止める恋愛もの。いろんなのがあります。
今回紹介する「1518!イチゴーイチハチ!」は青春真っただ中の高校生、そう15歳から18歳の子供たちが主役のお話です!
『GUNSLINGER GIRL』で一世を風靡した相田裕さんの描く学園青春は、生徒会にスポットを当てた物語となっています。
『1518! イチゴーイチハチ!』のあらすじ
私立松栢学院大学附属武蔵第一高校、通称「松武(しょうぶ)」に入学した丸山 幸は、かつて中学時代にシニアリーグの試合観戦で強く存在を意識した「春日部南の15番」こと烏谷(からすや)と再会。だが、烏谷は肘の故障で野球部に入ることを諦めていた。これまで何も打ち込めるものがなかった幸と、それを手放さざるを得なかった烏谷。二人はパワフルな生徒会長のもと、共に生徒会執行部のメンバーとして高校生活をスタートすることに……
1518!公式HPより https://yawaspi.com/1518/index.html
主人公が属するのは生徒会執行部
青春漫画ってだいたいメインは部活だと思うんですが、1518は生徒会が物語のメインです。
生徒会って何してるところか知ってますか?
節目節目に挨拶する人たちって記憶しか僕にはありませんでした。
「かぐや様は告らせたい」や「生徒会役員共」
のように主人公が生徒会にいる漫画はいくつかありますが、ちゃんと仕事をしてるのは初めて(笑)
生徒会ってほんと縁の下の力持ちで、表にはぜんぜんでてこないんですよね。
主人公たちが通う学校は自由な校風で生徒たちが主導で動く部分が多いのかもしれませんが、いろんなとこに関わっていく生徒会は面白そうです。
行動を起こして権利を勝ち取る。
夢を諦めても楽しいことはたくさんある
1518!が面白いなあと思うのは、生徒会のメンバーは「何かをやめた人」「冒険したことがない人」が多いことです。
一年生の烏谷は怪我で野球ができなくなりました。死んだような目で入学してきた彼を生徒会に誘った幸もバスケをやめています。
さらには生徒会長も中学の時、烏谷の手によって夢を断たれた人で…。
不完全燃焼、燃え尽きた、そもそも火がついてない。
特に部活一筋だった人間が目の前からそれがなくなったら、今までの全てを否定された気分になります。
でも他にも楽しいことはたくさんあるんです。
確かに今まで一番に費やしてきたものはもうできないかもしれない。でも新しいことに挑戦すればまた違った楽しさがある。
不愛想でつまらなそうな顔をしてた烏谷が、生徒会でいろんな行事に関わるうちにどんどん笑顔になってくのが良い。
引用しているシーンは漫画本編ではなく巻末のおまけ部分なんですが、このシーンがめちゃめちゃ好きです。
甘酸っぱい恋愛模様
そして学園青春モノでは絶対外せない恋愛要素。
1518!でももちろんあります。
1年コンビの恋愛模様がいい。
はじめはそんななふうじゃなかったのに、互いの気持ちを伝えるシーンはキュンキュンしますよ!
特に無表情の烏谷がだんだん表情豊かになっていって幸に自分の気持ちを吐露するのがたまらない。
わー青春!!
そして6巻での2年コンビの関係性も好き。
まとめ
手に汗にぎるとか熱い展開とかそういうものじゃなく、何気ないことも楽しくかけがえのない青春だったんだなあって思い返すような漫画です。
学生時代に僕が思ってたように、はたから見ると地味な仕事をしている生徒会でも真剣にやってる人もちゃんといて、そこにも青春があるんですよね。
ほのぼのなんだけど胸の奥がジンとくる学園ものです!
後日談がメロンブックスで発売されています。
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