先日友人と奄美大島へ旅行に行きました。
奄美大島ってイメージでは沖縄に近いのかと思ってましたが、実際は鹿児島県に属しています。
関空から直行便が出ており飛行機で1時間半くらい、あっという間につきます。
透き通るようなきれいな海で人生初のスキューバダイビングをしてきました。
めっちゃ幻想的で楽しかったんですがそこそこ怖かったので今回の記事はそのレポです。
なお今回はひとり旅ではないのでダンボーはいません。写真もほとんどないです。ごめんね!
ダイビング体験の流れ
ダイビング体験の大まかな流れは
お店でウェットスーツを借りる
↓
船で沖へとGO
↓
船の上でゴーグル、靴、手袋などの装備一式を装備しながら説明を聞く
↓
海に入ってまずは水面で酸素ボンベで呼吸する練習
↓
海の底とつないであるロープを辿って海の底へ
↓
海中に慣れるまで姿勢を保つ練習
↓
ロープから離れてインストラクターと一緒に海底散歩
といった流れでした。
海底の深さは約6m、海の中には30分くらいいたと思います。
ライセンスを持ってないと何回経験していても初心者と同じ体験コースしかできず、潜れる時間も深さも制限されてしまうのだそうです。
だからハマッたらライセンスを思い切って取ってしまう方がいいのだとか。
ウェットスーツ着ながらのレクチャー
ウェットスーツを来て海に出るとそれっぽい雰囲気がしてわくわく半分、怖さ半分くらいでした。
スーツは多分海底の岩とかで体が傷つかないためとか体温が下がりすぎないためとかいろいろ意味があると思うんですが、
僕の借りたスーツはひざの部分にガバっと穴が開いてました(笑)さらに手袋の親指のところにも。
こっから水はいってきたら死ぬやーんとか思いましたがプロが用意したものなので問題ないのでしょう。
意外だったのはウェットスーツを着た後に体に重りを着けることでした。1つ2kgの重りを体格にあわせて何個かつけていきます。
なんでもウェットスーツを着ると浮力が強くなるから沈まないのだとか。思い酸素ボンベ背負うけどそれではダメなんですね。
スーツを来たあとは簡単な説明が。潜っちゃうと喋れないので必要なことは全て
ここで伝えられます。
ざっくりいうと「耳抜きのやり方」と「急浮上するときに呼吸を止めないこと」と「ハンドシグナル」の3つでした。
海中に潜ると当然水圧がかかります。深く潜れば潜るほど水圧は高くなってきます。
水圧は高くなるのに身体の中の圧力は変わらないと鼓膜が圧迫されて痛くなるのでそれを耳抜きによって解消します。
ゴーグルの鼻の部分はつまめるようになっていてゴーグルの上から鼻をつまんで耳へ空気を通すつもりで息を吐きます。
逆に浮上するときは水圧が弱くなっていきます。呼吸を止めていると身体の中の圧が相対的に強くなってしまうのでそれを調節するために絶えず呼吸は続けてくれとのことでした。
水中に入る前からビビらしてきます。(当たり前っちゃ当たり前なんですが)
そしてハンドシグナル。
水中では会話ができません。なので基本ハンドシグナルを使います。
といっても「OK?」って確認するので大丈夫なら「グッド」ってしてくれってだけでした。トラブったらどうすうねんって思いながらも納得するしかなかったです。
あとゴーグルに水が入ったときの対処法も教えてくれました。
酸素ボンベ背負って海へダイブ
説明が終わって海に入ります。潜る前に海面でボンベで呼吸の練習したりして慣れる時間を取ってくれます。
で、いざ入水なんですが、ダイビングの動画で背中から倒れこむように海に落ちるのを見たことないですか?
ベテランがかっこつけてやるものだとばかり思ってたんですが、実はあの飛び込み方が装備が一番外れにくい飛び込み方なのだそうです。
へりに腰かけて、ゴーグルと酸素ボンベを手で押さえて背中から海にin!
ということでそれで海に入りましょうと言われました。僕の前の人までとりあえず海に入ってそのあと酸素ボンベつけてたのにそんな話をしてしまったがために・・・。
いやいやいやめっちゃ怖いやん!こんな重い酸素ボンベつけてさらに重りまで身体に巻いて背中から海へ!?
いやいやいや!
みたいにゴネってましたがダメだったので背中からダイブ。
自然と浮いてくるからとか言われましたけどえびぞりの体勢になって軽くパニックになってしまいました。
このとき既に恐怖が勝ってました。いきなりおぼれるのかと。
ただ海面で練習してたときに見えた海底の様子はめっちゃ綺麗でした。水面からでも十分海底で泳ぐ魚が見えます。
幻想的な光景で正直これで帰ってもいいとか思ったり・・・
いよいよ水中へ 酸素ボンベしかないのが怖い
水面で慣れたあとはいよいよ海中へ
海底へと繋がったロープを辿って潜ります。
ここが一番怖かったです。
顔つけて呼吸ができるからなんとかなるかと思ってましたがそんなことはない。
完全に水中に潜ると自分の呼吸する音以外聞こえなくなるんですね。
初めての環境と酸素ボンベと繋がったレギュレーターが文字通りの命綱という状況
いくら口呼吸をしても十分酸素を吸えている感覚がありませんでした。
吸えてるから水中にいられるんですけど軽く息苦しい状態が続くのでほんとに大丈夫なのかと疑問を感じながらどんどん深く潜っていきます。
耳抜きも何回もしました。これすごく大事。すぐ痛くなる。
呼吸することへの恐怖を感じながらも水中の景色に見とれてる自分がいました。
幻想的という言葉がぴったりくる光景でした。
海底で姿勢が保てない
ロープで海底に降りた後は手を離しそばの海底でうつ伏せの姿勢で他の人を待ちます。
でもここで問題が。
ゴーグルは思った以上に視界が狭く、緊張で身体も固まっているので周りを見る余裕がありません。
そんななか急に背中や頭を押さえつけられたらどうなると思います?
当然パニックです。あせっても声を上げることもできないし口を離したら死ぬので必死にレギュレーターを銜えて深呼吸を繰り返します。
どうにか落ち着こうとしているとインストラクターさんが出てきてジェスチャーで伏せみたいなことを伝えてきます。
いやいや潜る前に一言言えや。
引っ張られてみんなのところへ行き伏せで後続を待つのですが。
この伏せが難しい。
「手足をだらんと伸ばして」みたいなジェスチャーをしてくるんですが、手足を伸ばすと身体が反転してしまいます。
重りが偏っているのか常に右側が浮くんです。
周りが伏せをしているなか仰向けになってはインストラクターに戻され、また仰向けになっては押さえつけられを繰り返すこと数回。
ついにインストラクターが文字を書いて伝えてくれました。水中では喋れないので文字で指示や魚の説明とかしてくれます。
伝えられたメッセージは「息を吸う↑ 息を吐く↓」
息を吸うと肺に空気がたまって浮き、息を吐くと沈むのだそうです(あとで教えてもらった)
最初に言えや!
なんとなくですが短く吸ってゆっくり吐くと沈み、ゆっくり吸って短く吐くと浮きやすくなる気がします。
あとは海底にある岩を持って浮かないように耐えてました(笑)
海底世界は別世界
そして全員が落ち着いたらインストラクターさんに付いていき魚を間近で見ます。
ニモがいました(クマノミという名前らしい)
他にも熱帯魚コーナーにいるようなきれいな魚がいっぱい(全然魚の名前がわからないのがつらい。雑学って大事)
ナマコもいました。
海面からみると綺麗でも遠くて小さかった魚が水中では30cmくらいの距離まで近づいても逃げずに泳いでます。
人間が珍しくて危機感が薄れてるのでしょうか。
ナマコにいたっては触ることもできました。ぶよぶよしてくっそ気持ち悪かったです。
繁殖の時期だと男性器みたくむくりと起き上がって精子や卵子を海中に拭くのだとか。シーズンじゃなくてほんと良かった。
ここまでくると水中という恐怖はだいぶ小さくなってました。
怖いことは怖かったですが、とりあえず呼吸さえ止めなければなんとかなる。慣れってすごいですね。
それ以上に海底という異世界に感動してました。
映像と実際に体験するのとでは全然違う。人が住むことができない場所でこんな綺麗な世界が広がってるなんて。
あっという間に時間が過ぎ初ダイビングを終えることができました。
めっちゃ怖かったですがそれ同じくらい楽しかった。
「ライセンス取ろう」とまではいきませんが、また南国に行くならやりたいです。
おまけ
奄美大島のグルメといえば鶏飯だそうなので食べました。
鶏がらスープがすっげえ上手くてご飯は食べれなくてもスープだけ飲んでました。
奄美大島に行った際はぜひとも食べてください。
コメント