カメラマンの幡野さんがいろんな人からの質問に答える「なんで僕に聞くのだろう。」シリーズの最終巻を読みました。
毎週の連載も読んでたのですが、遠慮ない回答のせいか燃えてしまって連載終了になってしまったのがほんと残念だったので書籍になってよかったです。
今回もいろんな相談に、共感したり、戒めたり、背中を押してあげたりとその人に寄り添った優しい回答が多くありました。
相談はすべて息子から相談されたと思って回答しているので、ただうんうん頷くだけじゃなくて厳しいこともしっかり言うのがほんとの優しさなんだと思いました。
今回もいろんな相談がありましたが一番印象に残ったのはやっぱりあとがき。
大元は人間関係
数多くの悩み相談が届いた幡野さんは悩みの大元がわかってきたそうで、
それが人間関係なのだと。
周りの目を気にして、ほんとにやりたいことができなかったり、人間関係を起因としている悩みがほとんどなんだそうです。
自分の気持ちや自分の大切な人のことを第一に考えるべきなのに、それ以外の周りの人のことを気にして気持ちに蓋をしてしまう。
幡野さんは癌がわかってから親族を含めて嫌な人たちから距離を取ったそうです。生きていく上でいろんな人と関わっていくけど、誰と仲良くするかは自分で決める。
嫌な人とは距離を取ったらいいなんて当たり前のように聞こえるけど、相談者なかには毒親とか結婚相手とか身近な人との悩みもありました。
自分の好きな人たちで人間関係を築くのが大事なんだけど、それを実行する勇気が必要なんだと思います。
幡野さんの返事には背中を押してくれたりバッサリ切ってくれたり、行動するきっかけをくれます。
また多くの人は自分の悩みは大事に捉えてしまう。人から相談されたら「こうしたらいいのに」って言えるけど同じ状況に自分がなったらそうはいかない。
言うのは簡単だけどやるのは大変というか。こうしたほうがいいとわかっててもそれを周りの人がどう見るかを気にしてしまうだろうな。
様々な悩みがあってどこか自分に刺さる
シリーズ3冊を通して、いろんな立場の人から様々な悩みがありました。
学生の悩みは僕もそんなこ悩んだこともあったなあと思ったり、自分が経験したことない大変な事情を相談している人もいました。
1冊目を買ったときと3冊目が出た今では、子供ができて僕の生活が変わりました。
きっと読み返すと今の自分に当てはまるかもって相談があるかもしれません。
また何かに悩んだら幡野さんならどう答えるんだろうと本をめくってみます。
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