5月の例大祭で頒布されたレイマリ小説本。
タイトルと表紙の絵から連想されるように短編ながらも暗く重い話です。
本の詳細・あらすじ
Spilled Milk/パルピテリア
霊夢への恋心を打ち明けた魔理沙。だが、その想いは報われず、これまでと同じ友人関係を望む霊夢の気持ちに応えようと、魔理沙は己の本心との葛藤に苦悩する日々を過ごす。
変わることを望んだ少女。
変わることを望まなかった少女。
二人の少女のすれ違う想いを、小説という媒体で綴る、もうひとつの『パルピテリア』
零れたミルクは もう、戻らない。
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自分を殺そうとする魔理沙が痛々しい
ああ、胸が痛い。
思春期の男女によくありそうな。
仲良くやってたけど告白したことで壊れて、これまでと同じようにしようとしても一度吐き出した想いは止めらんなくて、しかも告った相手は変わりなさそうでうじうじ悩んでるのは自分だけ。
辛い。
いつも霊夢のそばにいて、努力して強くなろうとしたのも霊夢に追い付くため。
これまでと変わらない関係って言うけど、これまでの魔理沙の行動の中心にはいつも霊夢がいたわけで、そこが否定されたのにどうやってこれまで通りやっていけるのだろうか。
想いを消そうとしてかえっていろいろ考えてしまってすべてを投げ出そうとする魔理沙。
気付いたときには何もかも手遅れだった霊夢。
ここに救いはないんですか…
魔理沙のどうしようもない葛藤が痛々しくて読んでて手が止まりながらも読了。
短いながらも濃い短編でした。面白かったです。
最後のセリフの空白はなんて言ったんだろう?あのまま魔理沙が結局霊夢への想いを捨てられないと悟った魔理沙が自決っていう未来しか見えないんですが。
『もう一つの「パルピテリア」』とあるということは過去に何か出たっぽいんですがどんなのなんでしょうか。読んでみたい。
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