この冬の四面楚歌の新作。
夏に出た同人ノベルゲーム「秘封祭」の没案集。
ゲームが面白かったのでそりゃポチるよね!
本の詳細・あらすじ
アガメタテマツリ/四面楚歌 (C91頒布)
C90で頒布したゲーム「秘封祭」の没ルートを小説に直したものです。
例大祭で頒布した「アトノマツリ」の続編ではありません。
短編集です去年に会場限定で頒布した「宇佐見蓮子の平和な一日」を再録しています。
「マエリベリー・ハーンの穏やかな世界」幽霊になってしまったメリーのお話し。
「宇佐見蓮子の平和な一日」蓮子のある一日を描いたゲームブック。
「秘封倶楽部の幸せな未来」新興宗教と化した秘封倶楽部のお話し。
「あるひとつの最果て」二人の少女の、逃避行のお話し。
アガメタテマツリ(四面楚歌)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス
公式HP⇒四面楚歌 C91新作 「秘封祭 Original Sound Track」「アガメタテマツリ」
ほんとに没案なのか疑うクオリティ
没案集その1の「アトノマツリ」が青色表紙の蓮子だったので対照的な表紙です。
アトノマツリと同様。話のクリオリティはゲーム本編とそん色ないと思うんですが、なぜこれが没案なのか。
「マエリベリー・ハーンの穏やかな世界」や「秘封倶楽部の幸せな未来」はほんと本編い入っててもおかしくなさそう。
きっと尺の都合ですよね。
ゲームやってなくても、短編集として面白いと思います。
「マエリベリー・ハーンの穏やかな世界」
待ち合わせ場所に現れたメリーは開口一番「私、死んでしまったのよ」と蓮子に話す。
死んだ場所も理由もわからないメリーに対し、蓮子は秘封倶楽部としてこの謎を暴こうと提案し、二人はメリーが幽霊になった真相を探ることに。
幽霊になったことに悲壮感を全く感じてないメリーと、相方の死の真相を暴こうとすることに疑問を感じながらもやめようとはしない蓮子。
真相は予想通りというかなんというか。誰かに殺されるメリーって想像できないよね。
「宇佐見蓮子の平和な一日」
待ち合わせ時間に現れないメリーを捜しに奔走する、選択肢を選んでいくゲームブック。
理不尽に蓮子が死んでいく。
なおサメは出てこない模様。
ゲームっぽいけどこれゲームにあったらめんどくさいだろうなあ。
「秘封倶楽部の幸せな未来」
第3者にメリーがDrレイテンシーだということを話してしまったことから、変わっていく秘封倶楽部。
自然の物を崇め奉る新興宗教の教祖様となったメリーと、そのメリーの寵愛を受けたヒモの蓮子。
ちょっとしたボタンの掛け違いで世界が狂っていく感じが秘封祭っぽい。
「あるひとつの最果て」
幕間に紡がれる秘封倶楽部の逃避行のお話。
京都を捨て過去の遺物となった切符で乗る夜行列車に乗り込んだ二人が目指す場所とは…。
儚く消えてしまいそうな感じがしつつも二人そろってるからこその安心感が伝わってくる話でした。
ざっくりした感想になってしまいましたが面白かったです。
今後の作品も楽しみにしてます。
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