【ラノベ感想】新たなる冒険の始まり『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙/支倉凍砂』

本・漫画
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「狼と香辛料」の第2シーズン!!

アフターエピソードで本編終了から10年以上たってもラブラブな二人を堪能しましたが、第2シーズンでは小坊主だったコルが大人になり、ホロとロレンスの愛娘のミューリとともに世界をめぐるというもの。

同じ世界で次世代の旅が始まるという狼と香辛料好きにはたまらない新シリーズです!!

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本の詳細・あらすじ

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙/支倉凍砂(電撃文庫)

『狼と香辛料』、ついに新シリーズ開幕!
ホロとロレンスの娘ミューリの旅の物語。

聖職者になる夢を志す青年コルは、恩人のロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』を旅立つ。ウィンフィール王国の王子に誘われ、教会の不正を正す手伝いをするのだ。そんなコルの荷物には、狼の耳と尻尾を有した美しい娘ミューリが潜んでおり――?
かつて賢狼ホロと行商人ロレンスの旅路に付き添った放浪少年コルは青年となり、二人の娘ミューリと兄妹のように暮らしていた。そしてコルの旅立ちを知ったお転婆なミューリは、こっそり荷物に紛れ込んで家出を企てたのだ。
『狼』と『羊皮紙』。いつの日にか世界を変える、二人の旅が幕を開ける! 

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コルの決意と新たな冒険

新シリーズ「狼と羊皮紙」の主人公はロレンスとホロの旅の途中で仲間になった少年:コルです。

湯屋でロレンスの手伝いをしながらも聖職者の勉強を欠かしていなかったコル。そんな彼が再び冒険をしようと志したのは協会の腐敗してきており民との間に溝ができつつあったからです。

聖職者のコルにとってこの事態は看過できないもので、山奥の町で安穏としていることはできませんでした。

コルの旅立ちのシーンから物語が始まるのですが、命の恩人でもあるロレンスと別れの部分はいきなり感動もんでした。

旅立つコルよりも見送るロレンスに感情移入しちゃってもう…。

しっかり者で勤勉なコルですが、意外と旅ではポカをやらかすことが多いことが以外。

自分が神を信じるためか人の善性に期待しすぎている部分がある気が…

そして何より女に弱い!!

教会には禁欲の教えがあり聖職者は伴侶を得ることはできないきまりになっています。しかし表向きにはそうでもお偉いさんには何人もの甥や姪が存在する(やることはやってる)というなか、コルはその教えを愚直なまでに守っています。 

そのためか女性に免疫がない。

女を知らないということは世界の半分を知らないということであり、しかも善性しか見ないコルはさらにその半分しか、世界の4分の1しか見れていない

とミューリに言われてしまいます。確かにコルだけだと美人局とかにひっかかりそうです(笑)

そこをミューリが嫉妬半分呆れ半分でフォローしてくれるので意外と良いコンビになりそうです。

天真爛漫なミューリがかわいい!

ヒロインのミューリはロレンスとホロとの間の子供であり、ロレンス譲りの銀髪に狼の耳と尻尾を持っています。

生まれて十数年しかたっていないためホロのような老獪さはまったくなく、純粋で無垢な感じがすごい可愛いです。

好意をまっすぐ伝えようとする性格はホロとも、ツンデレで何を考えてるかわからないハガナとも、絶望を経験していながらも一本芯の通っていたフェネシスとも違います。

元気いっぱいで明るいミューリの描写はほんと可愛い子供を愛でるような感じでした。

でも好きな子(コル)をからかうのはちゃんと母親に似ていたり。

コルも相当な朴念仁なのでストレートに気持ちをぶつけてくるミューリがいると恋愛パートも面白くなりそうです。

しかも明るいだけでなく見るべきところはしっかり見ています。

ホロが長年の経験から欺瞞を見破るのに対し、ミューリは直感で気づく感じ。

コルもロレンスとは違い人の裏をかくことを是としないタイプなので、ロレンスとホロの旅よりも健全な旅になりそうな気がします。

新シリーズということですが、二人が旅した地域をコルたちも回ったり、懐かしのキャラたちが出てきて話に絡んでくるをファンとしては願ってます。

今後がすごい楽しみなシリーズです!!

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