【ラノベ感想】忍の吸血鬼になる前の物語『業物語/西尾維新』

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恋物語で終わったと思ってたら、実は続いていた物語シリーズ。

気がつけば四冊も出ていたので読んでいこうと思い読破。

刊行順だとこの前に一冊あったみたいですが、短編集となっているためどこから読んでも問題ないと思います。

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本の詳細・あらすじ

業物語/西尾維新 (講談社BOX)

“キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってぇ名前は、俺様が付けてやったんだ――”
今から六百年ほど前、今はもう滅びた国に『うつくし姫』と呼ばれる女の子がいました。その美しさに誰もが命をささげ、彼女が歩く道は死体の山となりました……。
これぞ伝説の怪異! 怪異! 怪異!
青春は、童話のように残酷だ。

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会話のテンポの良さや言葉遊びが楽しい

恋物語以降なので一年ぶりくらいの西尾維新だったんですが、相変わらずの文章でした。

くどいくらい繰り返し話が遅々として進まない感じが懐かしい。

でもこれがなきゃ化物語じゃないって気もするし…。

今回は新キャラ(オフシーズンなのに!!)、火憐、羽川翼の3人がそれぞれの話の語り部でした。

それぞれ特徴のある話し方なので読んでて飽きなかったです。

まあでも文章のキレは物語初期作品や戯れ言シリーズの方が好きです(笑)

うつくし姫

傾国の美女どころか滅亡の美女と言って差し支えない一人の女性が主人公の童話。度を過ぎたらなんでも怖い。

あせろらボナペティ

 なんと童話の美女の正体は、怪異の王:キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの吸血鬼になる前のことでした。

ボナペティとはフランス語で「召し上がれ」という意味らしいです。

ぴったりのタイトル。

国を滅ぼしながらも旅をやめない人間と、彼女を喰おうとする吸血鬼の心温まる(?)お話でした。

スーサイドマスター完全に男だと思ってたけどまさか女やったとはなあ。

かれんオウガ

 自分を知るために夏休みに滝業を行おうとする火燐のお話

3つの山を越え…って阿良々木の住んでるとこの近くにこんな物騒な山脈があんのかよ?

山ごもりには思えないくらい軽装できた火憐ちゃんは、いろいろなピンチに合うんですが、何処から来たのか金髪のお姉さん助けてもらいます。

暦お兄ちゃんのおせっかいはほんとに余計なお世話だったみたいで師匠の目に狂いはなかったっていうのがすごい。

火憐ちゃんまだ高1なのに人間離れし過ぎ(笑)

ただ結局自分を見つけられるという修行の目的は果たせたのかがもやっとしてたのが消化不良な感じ…。

つばさスリーピング

 物語終盤に忍野探しのために姿を消していた羽川翼の珍道中の一幕。

羽川の一人称で語られながらも合間に忍野の茶々が入るのでオーディオコメンタリーを小説で表現したって感じの構成でした

ドラマツルギーとかすっかり忘れてたから読んでてもイマイチぴんと来なかった(笑)

語られないだけで羽川の忍野探しの旅は波乱万丈だったみたいなのでもっと詳しく読んでみたい。

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