冬コミで出た新作。
紅魔郷・妖々夢・萃夢想ときて今回は「永夜抄編」
謎の多い月の民たちの秘密を蓮子がどう解き明かすのか。
本の詳細・あらすじ
こちら秘封探偵事務所 永夜抄編/浅木原 忍
突如幻想郷の夜空に浮かんだ贋物の月。それを目にして倒れてしまった蓮子が担ぎ込まれた先は、異変の首謀者の隠れ家、永遠亭だった。
一時的な失明状態に陥った蓮子と、その能力に目をつけられたメリーは、永琳によって永遠亭に留め置かれることになる。蓬莱山輝夜の犯した罪とは? そして、八意永琳はなぜ月を捨てて逃亡し、そして満月を隠したのか?
『東方永夜抄』の謎に、秘封倶楽部が挑む! 〈ロング・ノヴェル〉で大好評連載中の、秘封×幻想郷×ミステリー長編、絶好調の書籍化第4弾!
メリーが話の主体に
このシリーズは基本的に好奇心旺盛な蓮子が先導し、メリーがなんやかんや言いながらもついていくのが基本スタンスなんですが、
今回はメリーが動きます。
それというのも、月の狂気に充てられて蓮子が一時的な失明状態に陥ったためです。
永遠亭で治療を受ける蓮子の代わりにメリーが永琳の企み協力させられます。
紫と同じ境界を見破るメリーの目は幻想郷においても異質なもの。永琳はそれを利用しようとしてました。
普段快活で怖いもの知らずの蓮子が倒れてしまって、何もできないけど側にいてあげるメリーが健気だし、
メリーと視覚共有してまで異変を見に行こうとする蓮子をいさめて一人で見に行ったりと積極的なメリーが新鮮でした。
まあ最後の美味しいところは全部蓮子が持って行ったんですが。
それにしてもメリーの手を目元の触れさせることで視覚共有できるそうなんですが、どうやったんだろね。
常に相手の目元に手を置くってやっぱりアイアンクローみたいに蓮子の顔掴んでたのかな?
でもそれだと動きにくいだろうから後ろから「だーれだ?」って感じで手を添えていたのだろうか。
私、気になります。
偽物の月を出した本当の目的は?
今回も永夜異変の真相を蓮子が想像します。
自ら動かなくても聴いた話だけで一つの答えを導く蓮子の頭脳は相変わらず化物みたいでしたが(笑)
永琳たちは「偽物の月を出したのは月からの使者が来ないようにするため」
と説明していましtが、それは当然ブラフで本当の目的は別なところにあります。
そもそも月の民が嫌う「穢れ」とは何なのか?
なんで蓬莱の薬を作って飲んだのか?
あとがきによると原作の月関連は矛盾があったりするそうですが、むずすぎて原作を追えてないので無問題。
永夜抄のあらすじと自機によってストーリーが変わるってくらいしか知りませんでしたので気にしてませんでしたが、
改めて列挙されると確かに謎な部分が多いです。
みんなが認識していることをひっくり返すような蓮子の導き出した想像には、毎回驚かされますが、今回もすごかったです。
どれだけ遠大な計画なんだと…、
メリーの特殊な目に興味を持った永琳がなんかラストに不気味な感じだったし、いろんんなキャラが腹に一物を抱えていて今後の展開が気になる。
それにしても感が進むごとに蓮メリの親密度が上がってて良い。ほんと良い。
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