【同人誌感想】紅魔館の謎を秘封倶楽部が解き明かす!『こちら秘封探偵事務所 紅魔郷編/Rhythm Five(著:浅木原忍)』

本・漫画
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C89の新作。

東方project×ミステリという小説です。東方どうやってミステリやるんだと気になって購入。

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本の情報・あらすじ

こちら秘封探偵事務所 紅魔郷編/Rhythm Five(著:浅木原忍)

蓮子の大叔母である菫子が超能力者だという話の真相を暴くため彼女の部屋を捜索した秘封倶楽部の二人は結界の裂け目に呑み込まれてしまう。

気が付くと二人は見知らぬ大図書館にいた。そこで出会うものは吸血鬼やら魔法使いやら妖怪やらと彼女らの常識を超えるものばかり。オカルトが目の前に現れたことに蓮子の好奇心は留まる事を知らず、二人は住人に探りをいれたり館を探索したりする。しかし調べれば調べるほど謎が浮かんでくる!

紅魔異変の裏に隠された真実とは?名探偵宇佐見蓮子が解き明かす1つの答えがここに。

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東方でミステリって成立するのか?

ミステリーって聞くとどんなイメージが浮かびますか?

僕は館シリーズとか好きなので、ミステリといえば密室とか完璧なアリバイとか、要は殺人事件がまず浮かびますが、解説でも書かれていましたがスキマとか時間停止とか使えるのがいる中で殺人事件を取り扱うとか不可能…。第一殺しても死なないキャラばっかりだし(笑)

なのでこの本では「紅魔館の殺人」ではなく、紅魔館で(多分公式に)語られてない謎を秘封倶楽部(というより蓮子一人)が解き明かします。

ちなみに紅魔郷は僕もプレイしたのですが、弾幕を避けるのに精一杯で疑問とか浮かぶ余裕もありませんでした(笑)未だにノーコンでレミリアにたどり着くことすらできないよ。

STGでありキャラ同士の会話も少なく、ストーリーは最小限で説明されてない部分は数多くあります。

「なんでレミリアは異変起こしたん?」とか「紅魔館って西洋だけど門番だけなんで中華なん?」とか

公式で語られてない部分は想像の余地がありそれは同人作家によって千差万別です、この作者の描く紅魔館の真相は意外なオチでした。

公式設定の巧みな組み合わせがすごい

まずなにより細かい。弾幕の色とかよくそんなところから辻褄を合わせていけるなあと感心しました。どんだけ設定読み込んでるんだろう。

ギャグに走らずに公式の設定をちゃんと生かしながらも予想外の展開に持っていくので後半になってから面白さが一気に加速します。

 蓮子の語る真相(妄想)は突拍子もないけれど、ヒントとなるものは文中にちゃんと書かれてるので、自分で推理することも可能です。

レミリアの何気ない発言とか龍神像(本文中では数行しか書かれてない)とか細かい伏線がいくつも張ってあり、それをきちんと回収しており、ちゃんと読み込めば答えを導けるようにはなってます。

その発想がでてこないけどな。

蓮子の頭切れすぎて逆に怖いくらいなんですが、幻想郷の濃いキャラ相手に力の無い人間が立ちまわるにはこれくらいの頭の良さがいるんでしょう。

彼女らが今後どう展開していくか気になります。

次の例大祭にて妖々夢編が頒布されるらしいので、それまでに原作クリアして待つとしましょう。(←結局クリアできなかった。プリズムリバー三姉妹が強すぎるだろ…)

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