魔法少女育成計画の続編。
前作を読んでなくても楽しめるのでここからシリーズに入っていいと思います。
前の巻の感想はこちら
本の情報・あらすじ
魔法少女育成計画 restart/遠藤浅蜊(このライトノベルがすごい!文庫)
(前)
「魔法の国」から力を与えられ、日々人助けに勤しむ魔法少女たち。そんな彼女たちに、見知らぬ差出人から『魔法少女育成計画』という名前のゲームへの招待状が届いた。死のリスクを孕んだ、理不尽なゲームに囚われた十六人の魔法少女は、黒幕の意図に翻弄されながらも、自分が生き残るために策を巡らせ始める……。話題のマジカルサスペンスバトル『魔法少女育成計画』に続編が登場!新たな魔法少女たちの生き様に括目せよ!
(後)
ひたすらに激化していく、囚われの魔法少女たちによる生き残りゲーム。残酷かつ一方的なルールの下で、少女たちは迷い、戦い、一人また一人と命を落としていく。警戒すべきは姿の見えぬ「マスター」か、それとも背後の仲間たちか。強力無比な魔法が互いに向けられる時、また一人新たな犠牲者が生まれる――。話題のマジカルサスペンスバトル、第二幕の完結編!最後まで生き残る魔法少女は、いったい誰なのか!?
今度は魔王討伐RPG
「魔法少女育成計画」の続編。前回は「魔法少女バトルロワイヤル」だったが今回は魔王討伐まで終わらないゲームに巻き込まれる。
ゲーム世界と現実世界を3日毎に行き来しながら、通常のRPGのようにモンスターを倒しコイン(マジカルキャンディ)を貯め、武器などの道具を買い、ダンジョンを探索し、ボスを倒し、先のエリアに進む。ゲーム内のケガは現実には反映されないため必死に戦う魔法少女たち。しかし16人の中には裏切り者がいてまた一人また一人と散っていく。
RPGを進めていくためには戦闘系の魔法が重要に見えるが一見役に立たない魔法も使いどころによっては…ってのが面白い。前作同様可愛らしい魔法少女たちなのに戦いは血みどろでガチンコ1対1だけではなく策を巡らせ不意を突く戦い方で次に誰が死ぬのか、裏切り者は誰なのかを予想しながら読むと面白い。
終盤の裏切り者が判明してからの畳みかけがすごかった。ミスリードに完全引っかかってしまった。「戦う魔法少女」が「強い魔法少女」とは限らない、その逆もってね。前作の生き残った魔法少女や元凶の魔法少女が話に絡んでるのも良かった。てかめちゃくちゃ強くなっててびっくりした。
一作目は展開が早くてばったばった魔法少女が死んでいくので各キャラの掘り下げがなかった分、こっちのほうが面白かった。
前巻の魔法少女は「料理を作る能力:ペチカ」
後巻の魔法少女は「機械を改造する能力:シャドウゲール」
物語は数名のキャラクター視点で展開していくんだけどこの二人ももちろん含みます。シャドウゲール可愛い。
でもまあ正直そろそろ生き残りに現役学生以外がいてもいいと思うんだ。老若男女問わず魔法少女になれるんだからもっと大人な人物が残ってくれても。
次の巻は短編集でした。感想はこちら。
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