【ラノベ感想】まさに美女と野獣『コップクラフト/賀東招二』

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ラノベらしからぬ表紙に惹かれて購入。

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本の情報・あらすじ

コップクラフト/賀東招二(ガガガ文庫)

ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。

ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。

超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは共通の敵を追っていく。次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき……。『ドラグネット・ミラージュ』が大幅改稿で完全復活!痛快無比のポリスアクション!

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ハードボイルドとファンタジーをうまく組み合わせた作品

作品の雰囲気やストーリーの流れなどは王道のアメリカの刑事ドラマのようだが(見たことないけど)、そこに違和感なくファンタジー要素を取り入れてるのがすごい。

地球とつながった異世界「セマーニ」。その世界は化学が発達した地球とは異なる「術」が発達しており、当然お互いの世界では常識や価値観が異なっている。その二つの世界の住人が住んでいる都市「サンテレサ市」が物語の舞台となっている。

表紙をかざっているのは主人公となる凸凹コンビ。おっさんの方は腕も頭も切れる敏腕刑事。まさにハードボイルドという言葉が似合うが情の深い一面も見せる地球人。女の子の方はセマーニ年齢27歳(見た目は中学くらい?)の秩序とか礼儀とかに重きを置くセマーニの騎士。

妖精の捜索で一緒に行動する二人だが、育った世界が異なる二人が仲良くやれるはずもなくいがみ合ってばかり。しかし物語が進むにつれて互いに信頼していく様子はベタだけども面白い。

事件の捜査やアクションシーンの描写、事件の真相など、後半に行くにつれてどんどん面白くなる。そしてあとがきが一番だまされた。最初信じそうになってしまったわ。

作者があとがきで述べているようにまさに海外刑事ドラマを見ているように感じる作品。渋いおっさんが活躍する話が読みたければおすすめです。続きもでいるようなので読んでみたい。

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