映画にもなった就活に邁進する男女を描いた「何者」のアナザーストーリーです。
光太郎の初恋の相手とか、 本編のキャクターたちの気になる一面が描かれていて面白かったです。
本のあらすじ
何様/朝井リョウ
生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。直木賞受賞作『何者』に潜む謎がいま明かされる──。光太郎の初恋の相手とは誰なのか。理香と隆良の出会いは。社会人になったサワ先輩。烏丸ギンジの現在。瑞月の父親に起こった出来事。拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。就活の先にある人生の発見と考察を描く 6 編!〈解説・若林正恭(オードリー)〉
Amaozn商品紹介ページより
何者のアナザーストーリー集。
心のなかにどこかモヤモヤを抱える6人のお話です。
読んでるとどこかしらに自分にもそういうとこがあるかも…という気になる。
ずっと真面目に生きていて大人になったのに、やんちゃしてた人らのほうが評価されてしまってる正美の話が、わかる〜ってなりました。 オードリーの若林さんの解説も良き。
サワ先輩は相変わらずかっこよいし、アウトプットを続けたギンジは評価されてるし、理香にバカだからという理由で同棲を申し込まれた宮本が哀れだし、最後のはお前か〜ってなるし面白い短編集でした。
最後の何様の人物が最後まで誰なのかわからなくて、ここまで出てこなかった拓人はいつ出てくるんだろうって思ってたらまさかの面接で一緒だったあの人だとは…。(あらすじに書いてあった笑)
誠実になろうとしてもいきなり100%は無理で、なろうとした1秒だけでもそれは本物で、そこから少しずつ増やしていいけばいいってのはいい考え。
どうしても0か100かで考えてしまいがちだけど、そこに至るまでの過程を否定してしまうと止まってしまう。
「ていうか、いきなり百パーなんて無理じゃん!誠実への一歩目も誠実のうちに入れてあげてよ~」」
「何様」より
そう思ってやってかないとしんどいよね。
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