月間マガジンで連載され、現在実写映画も公開されている『四月は君の嘘』のサイドストーリーです。
著者は『ちはやふる』の中学時代のノベライズを書いた時海結以。
主人公:有馬公正を周りの登場人物がそれぞれの視点で彼のことどう捉えているかが描かれています。
本の詳細・あらすじ
小説 四月は君の嘘 6人のエチュード/時海結以 (KCデラックス)
幼少期より、数々のコンクールで優勝を勝ち取ってきた天才ピアニスト・有馬公生。だが11歳のある日、コンクールの壇上で、彼はピアノの音を失ってしまう―。毎日がモノトーンとなった公生の人生に、ふたたび色は戻るのか?5人の重要人物が、公生を語る。それぞれが描き出す公生像、本編で語られなかったサイドストーリーも満載。音楽が導く、大人気青春グラフィティ、ついに小説化!
本編を補完するサイドストーリー集
漫画でもアニメでもいいから本編を知った後で読むことをお勧めします。そうしないと全然面白くないと思う。
この小説では宮園かをり、澤部椿、渡亮太、相座武士、井川絵見の5人の視点でそれぞれが見る有馬公正の姿が描かれています。
話の内容も本編で少し出てきた内容を補完するものばかり。
公正が拾ったチェルシーのことや渡とかをりのクレープ食ってたツーショットはどこで撮られたのかとかのエピソードが書かれています。
全体的には本編より前、公正の小学校時代のエピソードが多かったです。
原作が好きなら読んで損はないです。
中でも相座の話がいい。
みんなが有馬公正を忘れないように有馬と同じスタイルで引き続けるって考え方が男前すぎるだろ。当時小学生なのに。
他にも絵見の「本物の有馬公正」へのこだわりとか、母親を喪って落ちている公正を元気にするために奮闘する椿ちゃんとか、かをりちゃんをよく見てて優しい渡とか
原作ではあまり描かれていないキャラクターの一面が見れたので面白かったです。
ただ音楽を文字で表現するのって難しい。
「タタッ タッ タタッ ター」みたいなの書かれてるけど全然わからん。
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