【ラノベ感想】操られた感情はすべて否定すべきなのか。『恋する寄生虫/三秋縋』

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久しぶりに図書館に行ったらTwitterで流れてきた本見つけたので借りました。

流れてきた時の表紙に目を引かれたんですよね。

金髪にヘッドホンという素行の悪そうな女子高生が本を持っているというアンバランスさ。

季節が冬で雪が降ってるのも切なそうな雰囲気が出てます。

そこにタイトルの「恋する寄生虫」

どんな内容なのかなーと思い借りました。

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本の詳細・あらすじ

恋する寄生虫/三秋縋(メディアワークス文庫)

潔癖症の高坂と視線恐怖症の佐薙。互いの欠点を克服するうちに2人の距離は縮まっていきます。

しかし、彼ら2人の脳には寄生虫が住み着いていて、その恋愛感情は寄生虫が繁殖するために2人を操っていたかとが判明します。

社会不適合者が己の欠点を克服して恋愛も成功しるハートフルストーリーかと思いきや、操り人形となった人の抱く思いは本物なのか…と考えさせられる作品。

ちなみにちゃんとしたあらすじはこっち。

「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。

しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。

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その恋心は本物か

主人公たちは物語の中盤で自分たちの恋愛感情は寄生虫に操られた結果だと知らされます。

寄生虫…ってきくとあんまいいイメージしませんよね。

しかもそれが自分の意志を操っているとなればなおさら。

今お互いが掛け替えのない存在だと感じているのに、どうしようもなく好きなのに、それら本物ではないかもしれない。

寄生虫がいなくなったときに同じ気持ちを持ってられるのか。

ヒロインの佐薙ちゃんがかわいくなってくのが良い

最初は無表情で何考えてるのかよくわからない感じのキャラだったのですが、寄生虫の話になると饒舌になるところがかわいい。

初めて自分の悩みを打ち明けて、互いの悩みを共有しリハビリしていった高坂への一直線の思いがすてきでした。

10歳以上年の離れた相手との恋。たとえそれが吊り橋効果でも、たとえ寄生虫による命令だとしても、好きな気持ちにまっすぐな佐薙ちゃんは可愛いです。

思いつめてヤンデレ化しそうだなあって思ったのは内緒。

久しぶりに図書館に行きましたがやっぱり楽しいですね。

読書習慣復活のためにまた通おうと思います。

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