ついに最新刊まで追いつきました。
もうここで終わっていい。ピークを迎えたここで終わってほしい。
本の詳細・あらすじ
マグダラで眠れ(8)/支倉凍砂(電撃文庫)
クラジウス騎士団の追っ手が迫る中、クースラたちは、フェネシスの一族”白き者”たちが起こした大爆発により、一夜で滅んだという旧アッバスに向かうことに。
空からやってきたという白き者の真相を明らかにすることで、クースラたちは彼らの行方を探ろうとする。空を飛ぶ方法、なぜ町が滅んだのか――全ての謎を解き、真理のさらに奥へ。そしてその先にある、理想の世界「マグダラの地」を目指して。
仲間たちとの実験と研鑽の日々に、心地よさを覚えるクースラ。だが、クースラたちの持つ新たな技術を狙ってアイルゼンが現れたのだった――。
もうイチャラブはおなかいっぱいだよ!
前の巻からクースラが自分の望んだマグダラがそばにある事を知り、この巻でもたびたびそのことに触れています。
好きな人と頼れる仲間たちと一緒に白き者の残した伝説を解き明かしていく。アッバスの町でフェネシスを拉致られ殺されそうになったこともありクースラの頭の中はフェネシスのことで7割くらい占められています(残り3割は錬金術)。
ていうかさらっと同じ毛布にくるまって寝る中になってるよこの2人。
そしてあとがきでも書かれてましたけど隙を見てはクースラが抱き付いてます。バカップルですかそうですか。もうおなかいっぱいです。
人は一人では生きていけない
一人ではなく仲間といることの大切さを知ったクースラですが、軍お抱えの錬金術師である彼らは現状だと自分のやりたいことだけをやることができないので独立を視野に入れます。
伝説の解明よりも戦いで役立つ技術の解明を求められる可能性が高いと考えたクースラたち。飼いならされるくらいないっそ…と思ったところで彼らの指揮官であるアイルゼンが諭します。
籠の中の鳥が、外に出せと叫ぶ。飛び方も、餌の取り方も知らんのにな (本文233頁)
具体的にどういうことのなのかは割愛しますが、クースラたちが錬金術師でいられるのは彼らが所属しているからなわけです。
アイルゼンから告げられた現実にぐうの音も出ないクースラたちですが、やられっぱなしで終わるわけもなく、最後にはお決まりの大逆転をかましてくれました。
「そこに持ってくるか!!」と唸らずにはいられない。前の巻よりは読後の爽快感があって良かったです。
勝った!第1部完!!
そんなわけで白き者たちの足跡を辿って北へと行く旅路は一区切り。
というか最初にも書いたけどもうこれで終わった方がいいんじゃないかと思う。
白き者たちの子孫を捜すってのはあるけど主人公のクースラはもうマグダラを見つけたようなもんだし、だれないか心配。
ただのイチャラブならクースラ&フェネシスよりもロレンス&ホロの方が圧倒的に好みだし。
あ、でも修道院巡りするならクレアも登場する可能性あるんかなー。どっちにしろ新刊でたら買いますがほんと中だるみにならないことを願います。
「狼と香辛料」がまた動き出してるからそっちはめっちゃ期待してます。これに全力かけてほしい。
そしてできれば「World End Economica」も短編とか書いてほしい。
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