C90にて頒布された秘封探偵シリーズの新作。
伊吹萃香が登場する萃夢想編となってます。僕はここからは原作未プレイなんですが、確か格ゲーだった記憶が。
本の詳細・あらすじ
こちら秘封探偵事務所 萃夢想編/Rhythm Five
博麗神社で、三日置きの宴会が続いていた。
そこに参加していた蓮子とメリーは、鬼の少女、伊吹萃香と出会う。
鬼という種族の謎に興味を惹かれた2人は、鬼について調べ始める。萃香はなぜ、宴会を繰り返させるのか?
鬼という種族は、なぜ幻想郷から姿を消したのか?
そして、伊吹萃香とは何者なのか――?
『東方萃夢想』の謎に秘封倶楽部が挑む。
〈ロング・ノヴェル〉で大好評連載中の、秘封倶楽部×幻想郷×ミステリー長編、
『こちら秘封探偵事務所』書籍化第3弾!
こちら秘封探偵事務所 萃夢想編(Rhythm Five)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス
幻想郷の酒呑童子:伊吹萃香
酒呑童子っていえば最近だとFGOの影響でねっとりボイスのあの酒呑童子しか思い浮かばないんですが、そのときのシナリオ読んでたおかけで導入の酒呑童子やらの四天王のこととかがすんなり入ってきました。
そんなわけで萃香の登場話です。
幼女の姿に鬼の角。その手には酒の入った瓢箪を持ち、常に酔っぱらってる伊吹萃香。
彼女は幻想郷の妖怪のなかでも上位である鬼の一人です。
これを読んで初めて知りましたが萃香の「萃」って萃める(あつめる)って読めるんですね。ちゃんと名前にも能力にちなんだものつけてるとは思いませんでした。
繰り返される宴会、首謀者なのにみんなの前に登場せずに霧となって見てるだけだった萃香の意図とは。
相手が鬼でも天狗でも容赦なく質問攻めにして話の主導権を握る蓮子の知的好奇心が半端ないです(笑)
恐怖って感情が欠けてるんじゃないだろうか。
萃香の正体が実は○○だったなんて
作中でも探偵である宇佐見蓮子が
私が提示するのはあくまで論理的な唯一無二の解答じゃなく、私の目に見えた範囲の情報から組み立てられる、蓋然性の高い推測。
と言っている通り1つの仮説なんですが、今回も予想外のところに落とし込んできました。
確かにこの結論は萃香ファンには怒られる内容かも。
書籍に載っていたセリフからの構想とあとがきに書いてありましたが、そこから東方キャラの公式情報やキャラの背景をうまくはめ込んで1つの結論を持っていくのはさすが。
毎度ながらすごい想像力。二次創作しか知らない人ならこれが公式設定だって言っても信じそうです。
今回は提示された謎も少なく、物足りない感じもしましたが、
お山の妖怪たちが一気に出てきたり、萃香が出てきたことで旧地獄の存在が明らかになったり、慧音を通して妹紅と出会うことで永夜抄へ続くきっかけもできたりといろいろ次に繋がる巻だったので今後が楽しみ。
個人的には早く地霊殿編が読みたい。
コメント