「恋をしている人は輝いて見える」
そんなふうに感じたことはありませんか。
誰かに恋した時、ちょっとでも自分をかっこよく(かわいく)見せようと髪型や服装に気を使ったり、 なんでもない日常が急に楽しく感じられたり、
そういった人が周りにいると「こいつなんか最近生き生きとしてるなー」って感じたりすることがあると思います。
今回紹介する漫画はそんな恋した女の子が輝いていくお話…ではなく
「恋している女性がほんとうにキラキラ光って見える」という謎の目をもつ大学生:西条と彼に好意を寄せる女の子たちの恋愛模様を描く、ちょっと変わった恋愛漫画です。
『恋は光』のあらすじ
主人公の西城くん(通称:センセ)は男子大学生。
彼には「恋してる女性が発する光」(以後:恋の光とします)を見ることができ、誰が誰に恋してるのかがわかる不思議な目を持っています。
好きな人のことを考えてる女性はキラキラ輝いて見えるのです。
大学生ともなれば高校までとは違って交友関係が自分の世界が広がり誰もかれもがキャッキャウフフとする時期。
が、キラキラ輝いている女性はたくさんいても自分に向かって光ってくれる女性はいない。
本人はそれでもかまわなかったのですが転機が訪れます。
講義でたまたま隣になった東雲という女性に一目ぼれ。
彼女は「恋とは何か」を知りたくて難しい本とにらめっこしていました。
そんな東雲とお近づきになるために西城は交換日記を提案します。
恋愛を定義づけるとしたらどのようなものになるのだろう?
西城の見る光の正体は?
まずこの物語の一番の特徴である「恋の光」
誰にも話さなかった秘密を友人に打ち明ける所から物語は始まります。
「ほんとにそれは恋の光なのか?」 「なぜ西城には見えるのか?」
西城たちは「恋の光」とは何かについて考えていきます。
この「恋の光」がほんと曲者。
「恋してる女性が発する光」としていますが、それはあくまでも仮設なのです。
なぜなら西城は女性に好きになってもらったことがないから。
それがどのような性質なのかは推測するしかないのです。
そして相談されたほうは西城の話と自分の気持ちで推測するしかありません。
光のことで一喜一憂したり脈ありなのかの判断材料になるのが面白い。
誰と結ばれるのか最後までわからない展開
西城の周りには3人の女の子がいます。
この3人は恋愛に対するスタンスや恋の光を発しているどうかが全部違うのですが、共通するのは西城が好きだということ。
この3人のうち誰と結ばれるかが最終巻までほんとわからない。
3人の女の子についてざっくり説明すると、
東雲…西城が惚れた女の子。このご時世にスマホも持っておらず、ちょっとずれてる。書物と西城たちとの日々から「恋とは何か」を定義づけようとする。光っている。
北代…西城とは小学校時代からの腐れ縁。ずっと西城のことが好きなのに光ってない。恋愛を価値観の一番上に置けず、どこか達観している。
宿木…「他人の彼氏を奪うのが好き」という悪癖の持ち主。パッとしないのに東雲と北代に好かれてる西城に興味をもつ。特定条件で光る。悪癖持ちだが相手の好みに合わせて自分を変えたりと一番恋愛している。
全員西城が好きなのに光っていない人がいるというのがミソ。
彼女らも西城の見える光について知っていて、その正体を考えます。
3人は恋のライバルではありますが良き友人みたいな感じで、同じ相手が好きなことも隠さず悩みを相談することも。
最後に誰が結ばれるかがわからず続きがすごく気になります。
恋の悩みが丁寧でゆっくりじっくり読みたくなる
西城も、彼を好きな女の子たちもみんな悩みます。
恋とは何か。浮気とは何か。好きな相手に振り向いてもらうには。付き合って別れた後の関係はどうすればいいのか。まだ諦められないときはどうすればいいか。
時には一人で悶々と悩み、時には相談したり…。
読んでると「わかるわー」って共感する悩みがたくさん。
東雲のピュアな恋の悩みもいいんですが、僕としては西城がいろいろ悩みそれをちゃんと相談してるのがいいと思います。
西城と北代の二人が関係がいい。
西城が唯一悩みを打ち明けられる北代。くだらないことでもちゃんと聞いてあげて一緒に考えてあげる北代がすごくいい。
それでも西城にとっては北代は良き友人(北代は光っていない)なのがもうね。
終わりに
恋愛漫画はあまり読まない僕ですが、すごい続きが気になる漫画です。
女の子たちが仲良いほのぼの恋愛が読みたい人におすすめです。
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