【同人誌感想】暴走した狂気の瞳『鈴仙・優曇華院・イナバは視が怖い/五十嵐月夜(Escape Sanctuary)』

本・漫画
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最新刊の『封獣ぬえは嘘が怖い』と一緒に買った作品。

うどんげこと鈴仙・優曇華院・イナバが主人公です。

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本の詳細・あらすじ

鈴仙・優曇華院・イナバは視が怖い/Escape Sanctuary

月の兎である鈴仙は、人里へ薬を売りに行ったり、
永遠亭で主人の世話をしたり、程々に忙しくも穏やかに暮らしていた。
ある日、仕事の帰りに妖獣と妖精の喧嘩の仲裁に入った鈴仙は、
意図せず彼女らを自分の狂気に冒してしまったことに目の不調を感じ、
コンタクトレンズで狂気の視線を抑制することにした。
しかし狂気の瞳は鈴仙の意思や対策をあざ笑うかのように、
部下の兎を、主人の敵を、妖怪たちを狂気に染めていく。
自分の狂気が彼女らに自分を襲わせる。
自分の存在理由が自分の手を離れる。
自分で自分の首を締めている状況に心が耐えられなくなった鈴仙には、
頼みの綱にすがりつく他、道は残されていなかった。
しかしその道は、己の能力に一番詳しいはずの自分ですら分からないという現実を前にして容易く崩れ落ちる。
少女たちが抱く『最も恐ろしいもの』をテーマにした、各巻完結型の幻想少女恐怖シリーズ第九弾。

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Escape Sanctuaryが送る博麗神社例大祭13新刊「鈴仙・優曇華院・イナバは視が怖い」特設サイト

BOOKWALKERで電子書籍として発売されています⇛鈴仙・優曇華院・イナバは視が怖い/五十嵐月夜[BOOK WALKER]

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本人の意志にず関わらず目を見た人が狂っていく恐怖

今回はうどんげげのお話です。

東方ぬいぐるみシリーズ21 【鈴仙・優曇華院・イナバ】 ふもふもうどんげ。

dic.pixiv.net

ひとつ前読んだぬえの話よりも僕好みの展開とオチでした。

目を見た相手はうどんげが意図しなくても狂気に囚われていくという異常事態に陥ったうどんげ。

自信作だった狂気を抑えるコンタクトレンズも意味なく目を合わせなくてもうどんげの目を見たものは狂気に充てられていく…。

今すぐ師匠に頼りたいけど能無しと思われるのが嫌だという葛藤と観念して師匠に助けを求めたあとに待っていたさらなる恐怖に、うどんげの心ががりがりtお削られていくさまが綿密で面白かった。

こうなってしまった原因を考えるだけでなく、それ以上にこのことによって永琳に見限られたらどうしようと、余計なことを考えてどんどん深みにはまっていく展開が引き込まれました。

良くも悪くもうどんげにとって永琳の存在は絶対的過ぎて、その永琳までもが狂気に囚われたときの絶望感の描写がすごい。ぐいぐい読ませる。

本人が死んだあとで種明かしがあるよりも、種明かしされた後でもトラウマとなって後に影響が出るって終わり方の方が恐怖が尾を引いてて好み。

面白かったです。

今じゃシリーズ6-8が手に入らないので総集編第2弾出してくださいお願いします。

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